2004/11/10 - 2004/11/10
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森の水だよりさん
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H.I.S、6日間99800円のフィンランド。
ハワイ帰国から2日後、30℃から-10℃へ。
この温度差に体はついていけるのかっ。
それより何よりオーロラは見れるのかっ。
今日明日、ラップランド滞在時の天気はそれぞれ「くもり」「雪」である。
何かダメそうだなぁ。
まぁそこはここぞという時は晴れる「晴男」の気合で。
【11:55〜】
フィンランド航空で首都ヘルシンキへ飛ぶ。
映画は「ターミナル」「この世の外へ」。
どっちもイマイチ。
映画を見終わった後、いつもの退屈な機内を過ごしていると、
若い外人がわらわらと通路に集まりだした。
添乗員ツアーの団体が集合でもしてるのかと思ったら、
何と彼等が歌いだした。
何でも合唱団だそうでたまたま乗り合わせたので
サービスで歌ってくれたらしい。
航空会社も承認してるらしく、「楽しんでください」とのこと。
ちょっとうれしいハプニングは2曲で終了。
うち1曲は日本の唱歌(荒城の月?)だった。
【15:15〜】
時計の針を7時間戻し、15:15ヘルシンキ到着。
やはり10H以上のフライトは堪える。
しかも何か狭い席で余計に疲れた。
こっから国内線へ乗り換え。外気温度は2℃。
日本から全く変わってない
長袖Tシャツ1枚で外で飛行機待ちをしてる様は
はたから見ればほとんど変人だった。
【16:15〜】
16:15ヘルシンキ発、
目的地北極圏内のキッティラ空港まで1.5Hのフライト。
今夜のオーロラ観光に備え少し寝ておこう。
ふと目を覚ますと窓の外に無数の光が!
なんじゃこりゃ〜!まさかこれがオーロラかぁ!
と混乱するも単に滑走路の光だった。
フライト中はずっと寝てて、
着陸時まで爆睡してたらしい。
隣の空席には機内食(軽食)のセットが置かれている。
おいらのらしいので、勝手に食う。
うし、体力も補填したし、張り切って行きやすか。
【17:30〜】
飛行機から降り、空港の外に出ると
英語ガイドのはずが日本語ガイドが待っていた。
同ツアーの30人と共にバスでホテルに向かう。
バスの中ではそのガイドがいろいろと説明をしてくれた。
まずは今の気温が、こっちの11月の気温としては
かなりあたたかく0℃。
確かに耐えられる寒さだと思った。
(ちなみに今はスーツケースから
ジャケット取り出して着ました。)
これにより雪の積もりが浅いので、
「スノーモービル」「犬ぞリ」「トナカイぞり」などの
アクティビティは全てやっていないそう。
が〜ん。
「スキー」は何とかやってはいるけど、
一部コースのみ開放だそうだ。
そして最大の関心事はやはりオーロラ。
今日のオーロラの活動レベルは1〜10ある中の最大の10だそう!
しかし、天気は曇り。
でも雲が途切れる事があれば
そうとう大きいのが見えるので諦めずに頑張ってくれと。
朝7時頃、空が明るくなるまでずっとチャンスだと。
そう彼は言った。
ぬ〜頑張るしか。
元剣道部の気合見せてやる。
【18:30〜】
ホテルに着き、ロビーにて。
「え、さっき出てました?」
「えぇ!」
という会話が。
よくよく聞けばさっきの飛行機内でオーロラが見えてたらしい。が〜ん。
「皆さん見たんですか?」
とガイドが皆に振ると各々首を縦に振ってるし。
うわ〜何寝てんだ〜オレ!!
誰か起こしてくれよぅ・・・。
こうして1stチャンスを見事に逸したおいら。
これは罰として、本日湖畔でオールナイトの刑だ。
ホテルの説明を受けたあとは各部屋へ。
部屋は全室サウナ付き。
素晴らしい。
ストーブの上に置かれた石に水を振り掛けることによって、
蒸気がサウナ室に蔓延し、
これにより60℃程度の低温でも10分ほどで汗だくになれる。
体への負担も少なくいい感じだ。
その後はスーパーに夕食の買出しに行くが、
食いたいもんがなく
こんなこともあろうかと持ってきた
カップラーメンと菓子で飯を済ませる。
【20:30〜】
いよいよオーロラを観にGO!
てくてくホテルから北へ20分歩くと
シルッカ湖という湖に着く。
オーロラの弱い光を捉えるには
まず明かりのない暗いところ、
そしてどこから出るのかわからないので
多方面に視界が利くところ(障害物がないところ)、
この二つが重要。
コレを満たすのがこの湖というわけだ。
来てみたはいいが、空の様子は相変わらず
どんよりと曇っていて何も見えない・・・。
そして誰もいない・・。
皆、機内でのオーロラに満足したんだろうか。
【22:30〜】
湖畔のオールナイトは想像以上に辛い。
灯りのない暗い中、夜一人で立っているだけという行為は、
ヒマかつ寂しい。
それにただ外で立っている行為が
予想以上に体温を奪っていく事が判明。
一旦、着込み強化とウォークマンを取りに帰るかと
思い始めたその時。
雲の奥に光が現れ、右から左へさ〜っと移動して消えた。
それはまるで夜のパチンコ屋とかが出してる
レーザー光線のようだったが、
こんな田舎の山の中にそんなものがあるわけがない。
あれがオーロラの光なのだ!
それを判別できるようになると
自分の立っている位置から
「左20度」「正面」「右60度」の光も
オーロラだということがわかる。
暗さに目が慣れてきたのもあって、
よくよく見ればその光は明かりに強弱があったり
大きさが変化したりしてる。
これは雲さえ抜ければ見える!
そう確信したおいらは長期戦を決め、
仕切りなおしにホテルに戻る。
【23:00〜】
戻ってきた後は、帰る途中ですれ違った日本人2人と共に見る。
人と見るのはいいねぇ。
さっき3つあったオーロラの光は
2つになっていて時折レーザーのようにばっと現れるのは
少なくなっていたが、頭上の雲が切れてきて星が見え出す。
期待が高まる中、雲の奥で繰り広げられる光のショーに
一喜一憂。
一瞬でなくなるものも多いので片時も目が離せない。
この雲の切れ間が、あのオーロラの場所へ移動してくれれば
バッチリ見えるのにぃ・・。
そんな興奮状態が1時間余り続いたが、
段々雲が厚くなってきて、
雲の向こうの光りすら見えなくなってきた。
明日の天気の雪への移行が始まったと判断し、
潮時だと帰る事に。
帰り道で何度も後ろ髪ひかれて戻ったり、
帰ったりしたことも付け加えておこう。
初日の観測タイムは結局20:30〜0:30。
収穫は光だけだが活動しているのを確かに捉え、楽しんだ。
明日こそは!
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