1989/08 - 1997/12
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ミラネーゼさん
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ミラノの時間はゆっくりと流れる。
人々の歩くテンポもゆっくりしている。日本人観光客はリュックに
スニーカー姿で高級ブティックが立ち並ぶモンテナポレオーネ通りを
せっかちに早足でブランド店を飛び回っている。 本人はいつものペースで
歩いているつもりだが、イタリアではそれではスピードの出すぎていることに
気がつかない。同じアジアの観光客でも中国人はゆったり歩いている。
イタリアにはラテン国の時間の流れがあり、日本と時間の流れとはどうも
異なっているようだ。 レストランで料理を頼んでも、日本のようにすぐに
出てくるというわけにはいかない。 イライラしながら待つことや、催促するなど
はもってのほかです。ここはイタリアなのですから、ひとつ優雅に振舞おう
じゃありませんか。
ミラノの街の家並みの風景も変わらない。100年前の白黒写真集を見ても、
建物は現在とほぼ同じだから、昔の写真の風景が現代の街のどの辺か推測がつく。
歩いている人々の服装が変わり、馬車がバスに取って変わった程度の変化しかない。
200年前の木版画の地図と比較しても街の鳥瞰図は変化していない。
常にドオモの教会がミラノ市の中心で、街の発展とともに年輪のようにどんどん
外側に膨張するだけだ。飛行機のない時代は鉄道が主要交通機関でターミナル駅は
街の外周上に作られた。そんな街はずれにあったミラノ中央駅もいつの間にか街の
発展で飲み込まれて中央区になってしまった。 一度出来あがったものは、その姿で
また幾世代も引き継がれる。日本のようにめまぐるしく変わる流行というのもない。
おしゃれなミラネーゼはこれ見よがしのブランドものを身に付けない。 お金持ちは
英国調スタイルで、ベーッシクで品質のよい服を何年も着つづける。 クルマの
モデルチェンジもおおむね8年毎だ。 消費文化ではなく保存文化とも呼べる、彼らの
生活スタイルは家具、食器も代々その家に伝わったものが子供達に引き継がれる。
こうして身の回り、街の風景に急激な時系変化がないから、その空間に住むと感じる
時間もゆったりと流れることになる。
バカンスを取るイタリア人を日本人は、一ヶ月何もしないで、よく退屈しないものだね
と嘲笑気味に言うが、彼らは時間の無駄、時間の非効率を楽しむ術にたけている。
日本の書籍店ではいかに時間を有効的に、効率的に使うか、情報を短期間に
取得するかのハウツー本が溢れている。これではストレスがたまるというより、
ストレスがなくなることの恐怖感に追いたてられて生活しているようではありませんか。
人生を快適に暮らすためには自分の時間を自分で管理する生活が大切だと
イタリア人は考える。
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