2004/01/17 - 2004/01/17
47位(同エリア103件中)
BTHFさん
早朝、イスタンブールから深夜バスでサフランボルに到着。すてきな旧市街をお散歩。
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●旧市街に到着。
サフランボル旧市街の中心にある広場。
バス&タクシープールになっているのだが、現在朝6時。そりゃ誰もいないだろう。ここからペンションまで7分くらいの距離なのだが、迷いまくって20分以上歩いていた気がする。手元の温度計は4℃。雪は降っていないのでそれほど寒くはない。
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『Chapter 04. 夜明け前のサフランボル』
早朝5時頃カラビュックという町に到着。そこはサフランボルより手前のオトガルで、サフランボル市街に行く人たちは、バス会社が用意してくれているセルビィスというワゴン車に乗り換えなければならなかった。30分ほど走り、最初にクランキョイ(新市街)に到着、そのあとチャルシ(旧市街)に行くのかと思っていたら、新市街止まりだった。ありゃ?
ワゴンに乗っていた8人のうち、旧市街に行くのは私だけで、隣の席のおばさんも含め、他全員いなくなってしまい、真っ暗なターミナルにポツンと1人取り残された。朝の6時前じゃさすがに市バスもない。一台だけタクシーがいたので、そこから旧市街の広場まで連れて行ってもらった。そこもまた、シン、と静まりかえって誰も居ない。
ボコボコとした石畳と坂だらけの道なので、スーツケースのキャスターは意味がない。重い荷物を背負い、ガイドブックの頼りない地図を片手に宿をめざしてヨロヨロ歩いた。
しかし似たような細い道ばかりで、迷いに迷って、これが相当疲れた。昼間だったら看板の文字が見えたかもしれないが、やはり暗いと何も分からない。やっと見つけたペンションの玄関は重たそうな木戸でガッチリ閉ざされていた。昨夜、イスタンブールから予約の電話をいれてみたのだが、朝6時に着く、というのは通じていたんだろうか?一瞬不安がよぎったが、チャイムを鳴らしたらオーナーが出てきてほっとした。
ぐふぉー、やっと休める! -
●早朝、やっと宿に到着。
ペンションの待合室 兼 居間。
最初に応対してくれたのはオーナーであるパパ。もの静かでとても温かい人だった。家族4人で経営している小さなペンションで、上の階でママが部屋を整えてくれていた。明るくてユーモアたっぷり。 -
●宿泊部屋はこんな感じ。
サフランボルの民家は壁に沿うように作られた長椅子が特徴的。すべてにキリム絨毯と白いレース(シーツ)がかかっている。
このペンションにはシングルルームがなく、私はツインルームを独り占め。成田から13時間、イスタンブールから6時間、とぶっ通しで移動したので、ベットで寝られるのが嬉しくてしょうがない。もう外は明るくなってきたが、「オヤスミー」とママが日本語で言ってくれた。 -
●タンスの中にシャワー。
観音開きのシャワールーム。
民家のもうひとつの特徴がコレ。部屋の片隅に木棚があって、扉を開けるとトイレとシャワーがついていた。下半分はタイル張りされているが、扉は木だし、着替える場所もないので水びたしにならないかなぁ。応急処置として、床にバスタオルをひいてみた。
そして、シャワーをひねったら、お湯がでない!これは困ったぞ。夏なら水でも我慢するが、現実を直視するならば今は冬である。うううう・・・まずは寝て休んでから考えよう。←意識もうろう
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『Chapter 05. アザーンの音で目覚める』
トルコは99%以上イスラム教徒だけれど、世俗主義なのでそれほどガチガチに戒律を守っている信者は少ない。(東部へ行けば熱心な信者が多いらしい)
アザーンは、お経あるいは民謡みたいな発声音(現代は録音モノ)が、街角のスピーカーから定時に大音量で響く。その定刻作動システムはどうやら日本の技術がからんでいるらしく、朝5時頃から夕方の間に、1日5回ほどシステマティックに鳴っているのを聞くと、情緒もヘッタクレもないものだが、それでもやはり、イスラム圏に来たんだなぁという気がする。
私が泊まったペンションの2階にもちゃんとお祈り用の絨毯と数珠(?)があった。
アザーンの音だけでも目覚まし替わりになるのだが、外で朝市をやっている為、トルコ・ポップスと伝統音楽がこれまた大音量で流れていた。(どうも垢抜けないというか、悪趣味な選曲。)まぁ、3時間位は寝られたので、そろそろ起きるとするか。
再びお湯を出すのに挑戦してみたが、非情にも冷たい水が出るばかり。それで顔洗ったら、おかげさまで必要以上に目がパッチリ。胃袋の神経もちゃんと起きたようで、空腹であったことに気づいた。そうだ、1階に行って朝食をいただこう。 -
●トルコの朝食セット。
キッチンの片隅で遅い朝食を。
宿には何人か泊まっていたようだが、既に出払っていた。私だけ早朝着だったので、11時頃ノコノコ起きたにもかかわらず、ママが快く用意してくれた。パンはおかわり自由。はちみつとチェリージャム、いちごジャムが美味しい。普段、日本じゃちょっとしか塗らないのに、ついついタップリつけてしまう。トマト・きゅうり・オリーブ・チーズの盛り合わせはシンプル。勿論飲み物はチャイで。 -
●チャイのある風景。
ペンションのキッチン。
朝、娘のヤスミンが台座をクレンザーで磨いていて、ピッカピカ。
チャイは2段に重なったポットで作る。最初に上段に茶葉だけを入れ、下には水をいれて沸騰させ、軽く蒸すような状態に。沸騰してしばらくしたら上段にお湯を入れ、何分か温める。このポット、欲しかったが荷物になるので買えず。うーん、残念。 -
●八百屋その1。
道ばたに山積みに広げている。キャベツは異様にデカイ。と思ったら、単に畑で採れたままの姿で置いてあるだけだった。日本のスーパーみたいに、外側を切り落としてきれいな部分だけ陳列する、というほうが異常なのかも。
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『Chapter 06. 土曜のバザール』
初日イスタンブールに泊まらず、わざわざ夜行でサフランボルに来たのは、この土曜の朝市を一目見ておきたかったからである。まぁ、“朝市”といっても実際には午後3時までやっていたので、バザールと称したほうが良いのだろう。
ペンションの前の広場や道ばたには、いくつものテントと即席屋台が並び、カラフルな果物や雑貨と、木造の家々、それを縁取る石畳がバランス良く彩られていて、歩くだけで楽しい。私は遺跡や歴史的に価値ある造形物より、こういった町の色やニオイを感じられる場所が好きで、(嬉しさのあまり)同じ路をニヤニヤしながら何度も行ったり来たりすると、「ナンだあのニホンジンは」という顔をされる。でも決して商品をすすめてきたり嫌そうな表情をしたりすることもなく「メルハバ(=こんにちは)」とすかさず笑顔で挨拶してくれる。この商売っ気のなさがいい。
売っている人は全員男性で、買いに来ているのは老若男女、バラバラ。子供以外の女の人は皆スカーフを巻いている。みんな暇なのか、隣の店同士5〜6人集まってのんびり話し込んでいる風景を何度も目にした。どうやらこの国では、井戸端会議は男の特権のようだ。 -
●日用雑貨屋の前で。
赤い服来たお嬢ちゃんがメチャクチャかわいい。 -
●八百屋その2。
柑橘類の種類が豊富。日本のミカンによく似たのもあった。 -
●米もパンもある。
手前の白い袋はコメ、右奥が靴、左奥のテントの下では服を売っている。小さな子供も買い物のお手伝い。 -
●牛の競売。
町の中心から少しはずれたところにある牛の市場。基本的に男の世界のようだ。その辺り一帯は、ちょいと臭い。 -
●お店の看板。
道の真ん中に、緑をのせたリヤカーが!このセンスに脱帽。 -
●町の中心にはモスク
丸いドーム型の建物と尖塔を見ると、ああ、ここはイスラムの国だなぁと思う。でも実際の所、同じくドーム型のハマム(トルコ式銭湯)と形が似ていて、それが2、3か所あったりすると「モスク=町の中心」という概念は崩れ、私の頭の中は「???」で一杯になり、迷ってしまうのだった。
サフランボル旧市街は小さな町なので、迷ってもすぐ軌道修正できるが、細くて入り組んだ道が多いので“迷路好き”には格好のスポットかも?
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『Chapter 07. 旧市街を歩く』
街全体の時間の進み方がとても穏やかな気がする。ほぼ歩行者天国のような石畳にのんびり行き交う人々、知人に会えばすぐ立ち話をする大人たち、ガツガツしていない、小さな商店を営む人たち、、、。建物も人々も見飽きない。色々な角度からこの街を見たくて、グルグル歩きまくっていたら、案の定、次の日筋肉痛になってしまった。坂が多いのでいい運動になりそう(トホホ)。
私が訪れた1月中旬は、気候もよく、乾燥した空気と昼間の太陽の暖かさがちょうどよかった。
夜になれば冷え込んでコート必須なわけだが。 -
●旧市街の風景(1)
これぞサフランボル、というかんじです。ペンションの裏にある小さな丘(ヒディルリック公園)に登って180度の眺めを満喫。
カメラが広角レンズだったらいいのに・・・私のヘヴォ・デジカメではこれだけしか写らない。(悲) -
●旧市街の風景(2)
サフランボルは山と山に囲まれた、小さな町。半日あればぐるりと一周歩くことができる。なぜか、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」を思い出した。建物はチロル村っぽい感じもする。 -
●旧市街の風景(3)
各々の家には煙突があり、ポワポワと勢いよく蒸気が出ている。ほとんどの家は給湯設備が古いので、朝からボイラーは大忙し。私の泊まった部屋はチョロチョロ・・・っとしかお湯がでなくて、シャワーを浴びるのに一苦労だったが、古いままでいるからこそ、こうした街並が保存できているんだなぁと思う。 -
●旧市街の風景(4)
反対側の丘にも登ってみた。誰もいないから、景色を独り占め! -
●旧市街の風景(5)
どうでしょ、これ。
まるで映画のセットか、良く出来たジオラマみたい。
かわいいなぁ。 -
●気の向くまま、町をテクテク歩く
この幅の石畳の道がほとんど。ただの街角スナップだって、随分と味わい深い雰囲気がある。
たまーに(1時間に1回くらい)壊れそうな車が通るんだけど、かなり急な坂でもお構いなしにグングン登って行くのがすごい。タイヤが外れそうなくらいのポンコツ車はドイツ製が多かったかな。 -
●カラフルなトラクター
トラクターはトルコでの生産が盛んで、日本の技術を取り入れているとかいないとか・・・。流石、100%自給農業王国。 -
●町の中心を横切るアクチャス川。
うわー。すごくいいかんじ。
と思ったら結構ゴミが捨ててあった。
日本ほどじゃないけど、そういう景色は悲しい。 -
●民家の庭
木の垣根にチョコっと小さなバケツがぶら下がっている。この色彩の対比、素敵だなぁ。 -
●急勾配。
これ、すごい急な坂です。雪が積もったら、転がり落ちそう・・・。
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『Chapter 08. サフランボルの子どもたち』
エスキ・ハマム(Eski Hamam)の近くにある学校の前の道を歩いていたら、ちょうど休み時間だったらしく、子供達が元気良く遊んでた。
変な格好の日本人である私を見るなり、「フォト!フォト!」と叫びながら、あっというまに取り囲まれてしまった。
デジカメのプレビュー画面で、写した子供に見せると、目を輝かせて「もっと!」という仕草をしてきた。あまりに可愛いので、しばし、撮影しながら戯れる。 -
●こどもたちに遭遇(1)
一気にドドドーーッ!と駆け寄ってくる子供達。皆、写真が大好き。 -
●こどもたちに遭遇(2)
男の子はとにかく元気。「ボクも!」と、カメラで撮ってもらうのが好きみたいで、次から次へと押し寄せてくる。 -
●こどもたちに遭遇(3)
この子たちは姉弟(きょうだい)のようだった。しっかり者のお姉さん、という印象。 -
●こどもたちに遭遇(4)
女の子たちはビックリするくらいシャイ。2メートルくらい離れた場所でこちらの様子を伺い、女の子同士で顔を見合わせて、何やら言いたそうだ。
「写真、撮ってもいい?」
と、カメラを構えるそぶりを見せると、急に恥ずかしそうに微笑みながら、オズオズと近寄って来た。 -
●守衛さん
城塞の丘の中にはエスキ・シェザエヴィ(Eski Cezaevi)とエスキ・ヒュクメット・コナウ(Eski Hukumet Konagi)という二つの大きな建物があり、その奥に刑務所があるらしい。その門の前に立っていた人なんだけど、この平和すぎる町ゆえ、かなり暇そうだった。
「写真を撮ってもいい?」と聞くとあっさりOKで、そのあと交代して私も撮ってもらった。とても親切な人だった。 -
●トルコのチャイ
角砂糖2つ入れていただいた。日本では、紅茶飲む時“ストレート派”な私だが、なぜかこの国にいると甘いチャイが美味しく感じる。不思議。
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『Chapter 09.トルコ式もてなし。』
町の中心付近のお菓子屋の前を通りがかったら、「どうぞ、中に入って見てってよ」と40才くらいのおじさんに声をかけられた。客引きの手にはのらないぞーと思い「明日も(ここに)居るから、今日は買わないの。」というジェスチャーをしてみたけど、「まぁ、いいからいいから。」と強引さに根負けして、ショーウィンドゥだけのぞくことにした。
そしたら、2階に案内され、3人のウェイター(みんなオッサン!)に順々にもてなされ、チャイやバクラワ、ロクムを大量にいただく。(甘い・・・シロップがめちゃくちゃ甘い・・・)と心の中で思いながらも、話をしていると、オジサンだと思っていた人は「27才」だった。
ガーン!!!!
子供たちはあんなに可愛いのに、どうして急激に老けちゃうんだろうなぁ、トルコ人て。
結局、何も買わなかった上にたらふくごちそうになって、楽しい話も聞けて、ラッキーだった。 -
●パン屋のショーウィンドウ
今朝、5時過ぎにサフランボルに着いたときから、パン屋だけは何軒か明かりがついて、いい匂いが漂っていた。この国の人たちにパンは欠かせない。大きなバゲットを5本くらいまとめて買う人が多かった。
私はシュミットという胡麻つきの細いベーグルみたいなのを買った。 -
●パン屋のおばあさん。
笑顔がすっごくステキ。いい歳のとりかたをしているんだろうなぁ。内装のタイルも、ところどころ剥がれているけど、少しも悪い気がしない。
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この旅行記へのコメント (6)
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- erisaさん 2004/10/15 15:25:25
- この写真
- ネコも可愛かったのですが、この写真がなんか癒されました。
目に綺麗だったのかな・・・奥行きかな・・・ああ、いいって感じ。
現地のおやじさん・おばさんと市場ののコントラストがいい雰囲気ですね。
- BTHFさん からの返信 2004/10/15 16:13:14
- RE: この写真
- ●erisaサン
ご来訪、どうもありがとう。
朝市の様子は、いい雰囲気でしたよ。
手前が日陰で奥が日向だったので、白く飛んじゃいましたが。
旅行から帰ると、写真をもっと綺麗に撮れたらいいのになぁ、といつも反省モードです。
-
- sitejmさん 2004/10/09 10:56:30
- こんにちは
- バター・ハーフ!さん、こんにちは。
トルコの旅行記、楽しいし、写真がとても良い感じ。
トルコの人々の雰囲気まで良く伝わりますね。
- BTHFさん からの返信 2004/10/09 12:20:07
- 嬉しいです
- ●sitejmさん
ありがとうございます!トルコは初めての完全ひとり旅(ツアー除く)だったので、変な所でつまづいてばっかりでした。まだまだ未熟者なので、貴サイト参考にさせていただきます。(あ!その前に、この旅行記はいつ完成するんだろ・・・自省)
アラブ圏も行ってみたい〜
- sitejmさん からの返信 2004/10/09 12:32:11
- あ!誕生日?
- バター・ハーフさん、朝っぱらから(もう、昼か)
何度もすみませんねえ。
今気づいたんですが、今日、お誕生日ではないですか!
おめでとうございます!
良いお誕生日を!!
- BTHFさん からの返信 2004/10/09 15:27:23
- RE: あ!誕生日?
- ををを!よくぞ気づいてくださいましたね。
誕生日なのに、台風直撃というビッグプレゼント。
このサイトを知り、自宅でひっそり作業している私って........_| ̄|○
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