チェンマイは最高に面白い11-3

2004/08 - 2004/08

こうした悲しい目に合いながら今も懸命に生きている象達の病院がチェンマイから南に下ったランパーンと言う所にある。
先日、日本にやはりそういう象を集めて介護している所がの千葉県にあると言う話題が耳に入った。タイだけではなく日本にも存在することは日本人としても喜ばしい事だ、現実に考えれば奇麗事じゃあ済まされない部分がたくさんあると思う、自分も少しでも役に立てればと思う。
56歳のこの象の名前はカムミー仕事でこき使われるだけ使われさらに何度も買い飛ばされ、仕事がたくさん出来るようにと麻薬を飲まされ続けた。象を繋いでいた鎖が体に食い込み爛れて皮膚は腐り病院に運ばれてきた時には仕事が出来るような状態ではなかった、自分で歩くことさえ不可能な状態で他の象が車に乗せ運ばなければならない瀕死の状態である。しかしこの持ち主は他に売り飛ばしたいと象を連れ出そうとしたが、病院はあまりの仕打ちに病院みずから飼い主から買い受けたのである。

エリア チェンマイ(タイ)

タイの象保護センター主任のソライダーさんは毎回この象病院を尋ねる度に象達に話しかける。
カムミーはこのソライダーさんが来て頭を撫でて大丈夫、頑張ろうね、早く良くなろうね、と話しかける度に涙を流して泣くと言う、一番大声で泣いたのはこのソライダーさんが何処にも行かなくていいのよ！ここにズートいれるのよと話した時で誰もがその姿を目にして泣いたと言う。

カムミーは運ばれて来た時、横になって寝ることが出来なかった。何日も立ったままで力尽き倒れてしまう、治療が思うように出来ないのは麻薬を長い間打たれて来た為である。とうとう倒れた時は本当に力つきてしまった状態でこれ以上の苦しみを与えるのは誰もが拒み主任は最後の決断で、薬を打ち永遠の安らぎをカムミーに与えたのだ。
主任は悲しくて心が休まらないと今でも話していた。

命の尊さを感じる、しかし自分のちからの無さを感じせざるを終えない辛さもある、一言で表現できない自分が情けない・・・・

さよならカムミー永遠に安らかに眠れ！
やっと開放された自由な世界だ。