1997/10 - 1997/10
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radwynnさん
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バリ島。
どうしても行ってみたかった場所の一つ。
新婚旅行の目的地をどこにするかと聞かれた時、すぐにこの島の名を上げた。(だって他は新婚旅行で行くような場所じゃないんだもん。いわゆる秘境、ってやつ。バリならねー、なんとなく新婚ムードあるでしょ) でもって、どどーんと思いきって!清水の舞台から飛び下りたつもりで!一生に(多分)一度の新婚旅行だし!ってことで。
『アマンダリ&アマヌサ』!!
…いいのか、本当に。って感じで。
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で、飛行機は無事赤道を越え、ジャワ島の空港で乗り換え、いよいよバリ島へ…
小さい…こんなちっちゃな島だったのね〜
空港には、ガイドのお迎えが来てました。ここから最初の宿泊地ウブドゥまで、車で1時間ほどかかる。ほこりっぽい道を車はひた走る。風景はなんとなく子供の頃みた田舎の風景に似ているような気がする。
そして日も落ちるころ。
「着きましたヨ〜」
ガイドの声に周りを見るが、どこにも‘豪華ホテルのエントランス’は見当たらない。??と思っていると車はいきなり細い道へ乗り入れる。くねくね曲がった車1台がやっとのような小路を抜けると…
これがアマンダリの、エントランスだった。
まるで村の集会場のような、柱に藁葺き屋根が乗っているという建築物。なのに、なぜかとても美しい。磨きあげられた大理石の床と、絶妙なバランスで配置された柱、中に入ると驚く程高い天井。壁が無い事の開放感がすごい。レセプションも限り無くシンプル。
ガイドがレセプションで我々の名を告げると、レセプションの女性がにっこりと微笑んで迎えてくれた。
ガイドは、明日以降の予定を告げると、にこにこ笑って手を降りながら去って行った。
チェックインしようと思ったら、さっきの女性が、我々を促して歩き始めた。非常にゆっくりと、周りの空気を慈しむように歩く。ほのかな匂いが鼻をくすぐる。
「花の香です…ここにはたくさんの花がありますから」
ゆっくりと歩きながら、非常にゆっくりと明瞭な、かつ簡単な英語で彼女は説明してくれる。
ホテルの中はまるで村のようだった。明日ゆっくり探検しよう。
とにかくこのホテルは、私達の常識を越えている。
チェックインは、部屋の中で行われた。
部屋、と言って良いものかどうか。これはほとんど‘家’じゃないか?
2階建ての建物には、門を通って入って来た。一つ一つの‘部屋’が、各々の門をもっている、と言う。
2階はベッドルーム。1階は磨きあげられた大理石の床の拡がるリビング部分と、サニタリー部分とに別れている。
このサニタリー部分がまた広い。鏡台がちゃんと二つあり、朝の洗面所の奪い合いをする必要はない。風呂は、露天のバスタブと、シャワーブースに別れている。
リビング部分は、隅にダブルベットなみの大きさのカウチが2つ、でもってそれが大きく感じない程広い。AVシステムとミニバーも備え付け。
テーブルの上には、ウェルカムフルーツとシャンパンが用意されていた。
…これってちょっと出来過ぎじゃない?! -
ところがだ。その後も‘出来過ぎ’は続く。
夕飯を採るべく訪れたレストランで、ボーイが案内してくれた席には、なんと私達の名を書いた美しい光沢の木の葉と、あの甘い香を放つ小さな白い花が。勘弁してくれ〜、ハマっちゃうよ!
レストランから持ち帰った葉っぱのネームプレートと、部屋の鍵。キーホルダーは、木彫りの虎?バロンなのかな? -
これが、朝、2階の寝室の窓から見た‘ホテル内’の景色。村じゃないのよ、ホテルなのよ。緑の中に見える屋根の一つ一つが、‘部屋’。
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エントランスホール近くの池。奥の方に佇んでいるのはバリの神様を象った噴水でしょうか。苔むした姿がさりげなくて良い感じ。
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ホテル内の道端に、こんな祠を見つけました。本当に、ここはホテルなんでしょうか?なんだかバリの村の中のよう。
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夕方、ホテル主催のケチャックダンスを見に行くことにして、それまでの時間をぐうたらして過ごす。
夕方、提示された時刻にエントランスホールに行くと、三々五々集まって来た人たちが車を待っていた。何台かの車に分乗し、ケチャックダンスの行われる村のお寺を目指す。ホテル主催とはいえ、ケチャックを踊るのは村の人々で、舞台の上で無くて、本当にお寺の前で演じられるのだ。
会場に着くと、寺院の前の広場を半円形に囲むように、竹細工のかわいらしいテーブルと椅子が、ゲストの数だけ並んでいた。
ボーイが飲み物の注文を採りに来る。さすがはホテル主催だけあって、場所は村の広場でもサービスはホテル内と同じ。冷たい飲み物を口にしながら、ケチャックの始まるのを待つ。
明かりは、寺の門を照らす照明と、広場のまん中で明々と燃えるロウソクのタワーだけ。と、思っていたら、照明が落とされ、ロウソクの揺らめく炎だけが唯一の明かりになった。 -
広場の隅から、「チャッチャッチャッ…」という声が響いてくる。だんだん大きくなる声にのせて、腰に白黒のチェックの布を巻いただけの男達が踊りながら現れ、ロウソクのタワーを囲んで座ると、上半身を揺らしながら絶えまなく「チャッチャッチャッ…」と唱え続ける。やがて闇の中から、主役達が登場、ラーマヤーナ神話の世界が、美しい舞踊によって表現される。
踊っているのは、妙齢の女性達。王子が精霊の加護を得て、悪霊に捕われた王女を救い出す、という、とっても判りやすいストーリーなので、何も知らなくても充分楽しめる。
ダンスの終了後、広場には再び明かりが点されて、ゲストたちはいれかわりたちかわり主役の彼女らと写真撮影。
その後、彼女らは、この衣装のまま、スクーターに乗って家に帰って行きました…なんかこう…いいなぁ。
私達はまた車に分乗してホテルへ。夕食が待ってます。 -
このプレートと、スープ、サティ(焼き鳥みたいな串焼き)がセット。
美味しかった!中にむちゃくちゃ辛いのもあったけど。私のとうがらしの肉詰めはむちゃ辛かった。主人のはそうでも無かったらしい。ししとうの当たり外れと同じみたいね。サティは、ちっちゃな炭焼き器(?四角い陶器の入れ物に炭がいこっていて、上にサティが並んでいるの)に乗って出てくるので自分で焼いて食べる。スープは辛めだが絶品。少ないかな?とか思ったのだが、全部食べると結構お腹一杯だった。 -
レストランは、フロア全体がテラスのような開放的な作りになっていて、テーブルからレストランの前にあるプールが見えるようになっている。このプールが、アマンダリの、またアマングループの名声の最初の一つとなった、『谷に向かって流れ落ちて行くかのように見える』プール。何の事はない、裏に回ってみれば、段々に造ってあって上のプールから下のプールに水が流れ落ちて行くだけなのだが、谷に向かって建つ地形を上手く利用した視覚効果で、レストランから見ると、プールはまるで谷に浮かんでいるかのように感じられる。夜ともなれば、周りの照明が落とされ、プールに照明があたってなおさら幻想的。
レストランから見るとプールの向こうがわに位置するあずま屋で、夜にはガムラン(?ではないかもしれない。小型のガムランのような楽器)が演奏される。
水面に、そして谷の上に、忽然と浮き上がっているかのように見えるあずま屋。聞いた事のない、でもなんだか懐かしい澄んだ調べ。
このホテルを設計した人は凄い!感服致しました。へへ〜っ!(平伏)。 -
村のお祭りに行く機会がありました。
美術館の学芸員が、彼の村のお祭りに招待してくれたのです。彼の家に招いてくれて、バリの民族衣装の礼装を貸してくれました。にわかづくりのバリニーズになった私達は、彼の案内で、村の寺院へ。
日も落ち、夕闇が迫る中、寺院にはどんどん人が集まって来ていました。屋台や夜店もでて、日本の昔の田舎の小さなお祭りのよう。懐かしいなあ〜なんて思いました。
他の村からも人々が供物を捧げにやって来ます。頭に供物をのせた女性の列の後ろから村々の守神である『バロン』が、しずしずとやって来ます。
「お祭りには、バロンが勢ぞろいして、捧げ物をするんだよ」
と、彼が教えてくれました。
やがて、バロンが次々と、寺院の門を潜ってなかに消えて行きます。
集まっていた村人達が、ぞろぞろと寺院の中庭に入って行きます。戸惑っていると、彼が手招きしてくれました。
「あなたたちは正しい格好をしているから中に入れます」
と、中庭の門を一緒に潜ってくれました。中では、祈祷師のような白い服の男性が炎を前になにやらお経のようなものを唱えており、村びとはその周りに車座になっていました。私達と同じように、正装をした外国人の姿もあり、どうやらやはり村人に招待されてやって来ているようでした。
花を入れた篭が廻って来ました。中の花をひと摘みとり、合掌した指先に挟んで額の近くにかかげます。周りの人がやっているのを見よう見まねで一緒にやりました。顔を上げていないので影しか見えませんでしたが、炎の周りを、頭に捧げ物を乗せた女性が歩いているようです。
しばらくして、祈祷がおわると、村びとは、奥の建物へと入って行きます。また戸惑っていたら、入っていい、と、身ぶり手ぶりで促され、おそおそる、入らせてもらいました。
中には二つのやぐらがあり、片方のやぐらには、村々から集まって来たバロンがずらっと鎮座しています。バロンにあれほど種類があるとは知りませんでした。中には、豹柄のバロンもいました。もう片方のやぐらには、ガムランの楽隊が居て、祈祷師が座っていました。祈祷師が何やら言う度に、ガムランが唱和するように鳴らされます。たぶん、バロンに捧げる音楽なんでしょうね。
写真撮影禁止とは言われませんでしたが、写す気にはなれませんでした。なんだか、こんなところまで入ってよかったのかしら、私達のような邪魔者が?って感じで。 -
前庭では、ガムランが始まります。観光客用のではない、村の祭りのガムランで、そこらのおっちゃんにいちゃんが演奏していて、前を子供達が走り回っているんですけど、とってもよかったです。演奏している人が真剣で、それでいてとても楽しそうで。なかには‘いっちゃってる’目付きの人もいたりしましたけど。
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アマンダリに別れを告げて、アマヌサへ。車寄せの横に居るアマンダリのバロンにもお別れ。また来たい!本当にそう思う。
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アマンダリを後にし、最終日の宿泊ホテル、アマヌサヘ。
山奥のウブドゥとは違い、こちらはビーチに近い観光地。しかし、観光地の中心からはやや離れたところに、アマヌサはそびえている。本当にそびえているって感じ。遠くから見ると、城壁のよう。石造りの巨大な‘コ’の字型の建物がドドーンと言う感じで目の前に。ところが車がぐるーっとまわりこんでいくと、コの字の縦棒部分は、崖に接して建てられていて、エントランスは、巨大な城壁の最上部になっており、車止めから見ると、まるで平家のように見える。外から見ると偉容を誇り、客となって中に入るとなると、圧迫感が全く無い、という設計。まさにここはゲストのための城。すごい。
エントランスは例によって何も無い。壁も無い。遥かに海が臨める。うーん、王様の気分。
レセプションの男性は、日本語をかなり上手に操った。アマンダリにはそれほど上手に日本語をはなせるスタッフが居なかったので、ちょっと安心。
しかし、なんとなく可笑しいのは、多分それが丁寧な喋り方だとおそわったのだろう、語尾に必ず「〜なんでございますね」をつける。
「私が、皆様がご滞在中のバトラーなんでございますね。こちらが、お部屋なんでございますね。外のテーブルでもお食事ができるんでございますね…」…すてきだー。
写真は‘コ’の字の下の横棒部分から上の横棒部分、ダイニングを臨む。彼方に見えるのは海。 -
逆にコの字の上の横棒部分から下の横棒部分(バー)を臨む。
この、コの字の凹みの部分に、プールがあり、縦棒部分の下部はメインレストランになっている。 -
ダイニングへ向かうテラス。猿の精霊がパラソル(っていうより‘傘’だよなぁ)を支える。カメラの背後に当たる部分に、図書室とショップがある。
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アマヌサについてすぐ、主人が腹痛を訴える。かなりひどいらしく、脂汗をかいてベッドに潜り込んでしまった。あわてて、バトラーに電話する。医者を呼んでもらおうと思ったら、「お医者さん、とっても高いんでございますね。お医者さん来ても、お薬をくれるだけなんでございますね。お薬はここにありますのでございますので、これを飲むと良いと思いますでございますね」とのこと。さっそく薬を貰って、飲ませてみると、少しは楽になった模様。一安心。
夜、メインレストランとプールの間の庭で、レゴンダンスが催される。
アマンダリの時と同様、ダンスの鑑賞と夕食のセット。
主人が寝ているので、行く訳にもいかず、しかしやはりダンスは見たいので、こっそりと、バーの横のテラスから覗いて見た。
闇の中に照明で浮かび上がるきらびやかな衣装の少女達。庭のブーゲンビリアの桃色がぼんやり浮かび上がっているのがいっそう幻想的な雰囲気をかもしだす。 今日でバリも最後だな、と思う。目の下で繰り広げられている幻想的な世界は明日から本当に、幻想になってしまう。そんなことや、結婚のこと、主人のこと、など考えていると、ふいに涙が溢れだした。どうしようもないのでしばらく涙が流れるに任せていると、突然後ろから呼び掛けられた。
驚いて振り向くと、例のバトラーだった。
「どうされましたんでございますか。気分がよくないのでございますか?」
本当に驚いた、だってここに私が居るってこと、私が泣いてるってことをどうして知ったんだ?うーむ、バリは深いな。
なんでもない、踊りを見ていたら泣けて来た、と言うと、下に行って見てよいと言う。お金払って無いのに?躊躇していると、これも日本語を話すボーイがよって来て、案内するという。後ろから見る分にはかまわない、らしい。バーからプールにおりて、鑑賞するゲストの後ろから、そっと、見させてもらった。
丁度、始まったのが、トペンという、仮面劇。ボーイの説明によると、この演者は、バリでも滅多に見る事の出来ない名人だという。
白い、日本の技楽面に似た老人の面を付けて、ややコミカルな振りで踊られるそれは、狂言のルーツと、繋がるものがあるように思えた。 -
翌日、主人も大分ましになったので朝食をダイニングで採る。
ダイニング、バー、などから眺めると、遠くに海が見えて気持ちいいのだが、惜しむらくはホテルの前がゴルフコース(アマヌサのプライベートコース)なので、部屋からはこのゴルフコースが見えてしまう事。もちろんプレイしている人も見える。
ショッピングに行きたいというとバトラーが車を運転してビーチ近くのショッピングセンターまで送ってくれた、電話をすればまた迎えに来るという。至れり尽せり。
バリに来て本当に良かった、と思うと同時に、今回の、『アマングループ宿泊』は、まだ私達には、早かったかな、とも思う。もっと年を重ねて、人間に渋みと重みが出て来たら、もう一度、アマングループのホテルに宿泊してみたいと思う。いや、絶対にまた宿泊するぞ!
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この旅行記へのコメント (1)
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- チビケイさん 2006/02/04 03:41:36
- 本当に!本当に!感動のバリ島新婚旅行見せて頂きました(*'ー'*)ノ~~
- radwynnさん、初めましてm(__)m
バリ島が大好きで深夜に←明け方(笑)
4トラ、バリ島めぐりをしていたら
こんなに素敵なバリ島滞在されたradwynnさんの
旅行記に辿り着きました。
アマンダリもアマヌサも憧れのホテルです(*^^)v
見学と食事だけでしたが「流石アマングループ」と
感動していましたが、
実際に宿泊されたradwynnさんの旅行記♥
その素晴らしさ奥深さが伝わってきました(*^_^*)
そして最後の日、ダンスを見ながら
色んな事を心に描きながら涙されたradwynnさんに
思わず私も涙が滲みました。
とっても素敵な思い出ですネ(*⌒∇⌒*)♪
一緒に感動を貰えて感謝ですm(__)m
こんなに素敵なバリ島旅行を今まで見逃してたなんてポリポリ (・・*)ゞ
本当に('-'*)アリガト♪ゴザイマス♪
益々バリ島が好きになりました。
PS:アマヌサのGMさん昨年、私もホテル内を
案内して頂きました。とってもユニークな日本語♪
きっと同じ方かなぁ〜楽しかったです(=^・^=)
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