ナムチェの里から霊峰聳えるヒマラヤを歩く。

1999/11/01 - 1999/11/03

ナムチェの里で高山病予防の為に3日間の連泊。
ルクラ（2804m）よりナムチェ（3440m）の標高差をクリアするために
ナムチェで高度順応。
シャンボチェ飛行場を見ながらエベレストビューホテルへトレッキング。世界一高い所にあるホテル？素晴らしいホテルだ。ベランダからの眺望は世界一。ヒマラヤジャイアンツ（8000m級）の山々が一望の元に眺められる。エベレスト、タムセルク、ローツェ、ヌプツェ、アマダブラムと写真で見た世界を見ることが出来た。感動と感激です。
最高のコーヒーの飲みながら幸せを感じました。
明日から神々が住むというヒマラヤの里を歩かせてもらおう。

エリア ヒマラヤ(ネパール)

ナムチェのロッジの窓を開ける。
朝のお勤めの尼僧さんと眼があった。
旅立ちの朝、良い旅を願って私も目礼をした。

ビューホテルからの眺望は素晴らしい。
ヒマラヤの霊峰が私の視界に勢揃い。感激と感動、至福の時でした。
最高に贅沢なコーヒーを味わう。
青い空に映える霊峰の峰々は絵葉書のよう。
どこまでも歩く道が辿れます。
明日はあの道を。

女性4人の個人旅行。旅の仲間の紹介。
写真後列左から、由美子さんネパール来訪4回。2番目リーダーの幸子さん14回目の来訪歴をもつ。カトマンドゥにネパール人の友人がおり、英語、ネパール語OKの頼もしきリーダー。羽名子さん。そして私。成田の空港で出逢った幸子さんをとうしての友人どうし。年齢層も違う女性4人とポーターの青年2人との小さな家族のようなパーティ。デンボチェにて記念撮影。小さなロッジは2人部屋に木（ウレタン張り）のベットが2台、8時の消灯、暗闇の時間がながくて、寝袋に包まり夜明けの時をを待ちました。ヒマラヤの民のように日の出と共に一日が始まり、日暮れと共に一日が終わる生活を。

白き頂を眺めながら高所順応のためにシャンボチェを歩く。
冬枯れの大地は茶色一色、静かな時の流れの中に背負い籠を背に歩く２人の姿は絵になる。
「高山病について」2500ｍを越えると高山病に起こりうる。予防はゆっくりと登ることが一番、ビスタリ、ビスタリ。体の変化として初期症状は頭痛、吐き気､動悸､呼吸困難、下痢、不眠をともなう。この症状が少しでもでたら前日の高度まで戻ることが原則。少ない酸素に反応する体の警告を無視せぬように。死につながることもある。来訪中にヘリコプターによる救出を２回も見た。
◎一日に登る高度差は500mに抑える。◎血液中の水分濃度を標準値に保つ為に水分補給。3〜4リットル摂取。◎腹痛の薬以外は飲まぬ事。◎高度により利尿剤服用。そんな訳で休憩ごとにカップ2杯の水分補給をする（ブラックティ、ミルクティ）

ナムチェ（3440m）〜タンボチェ（3867m）約5時間。泊
タンボチェは大きなタンボチェゴンパ（僧院）で有名。漏電火災により焼失、1995年に再建。幸子さんの友人ナワン･ワッセル氏の計らいで夕方の読経の寺院に入れてもらう。光の無い闇の世界に僧侶の読経は響く。太鼓、笛､鐘の音は私の心の底までずっしりと響く。厳粛な一時を過ごさせてもらう。感動と体験でした。登山家の加藤保男氏と小林利明氏（幸子さんの友人）の慰霊碑に参る。
翌朝、ナワン氏の部屋を訪ねる。お茶とお菓子で歓待を受ける。気持が嬉しい。若き修行僧に幸多かる事を祈る。

タンボチエ（3867m）〜デンボチェ（4350m）高所順応2泊する。
夕方軽い頭痛がするが、水分補給と静かにしていると治る。翌日村の裏山に高所順応の為登る。5000m近くまでクリア。山頂から形を変えたアマダブラムが懐に3つの湖をたたえ光っている。登って来た者への褒美のようで嬉しい。刻々と変化する山の表情に時を忘れて楽しむ。
道中ヒマラヤ襞の美しいカンレヤムウを見る。私はこのヒマラヤ襞に魅せられてネパールが好きになった。神秘な世界をたたえる襞は崇高なまでに美しく神々の住む世界を感じる。

デンボチェのロッジで。
1999年に訪れた時にはロッジのサウジ（主人）は男の子2人の良きパパ振りを発揮していたのに、2001年に再びロッジに泊まる若き奥さんとの間に6ヶ月の女の子をもうけていた。別れたらしい。
可愛い盛りで愛嬌が良い。山間の寒いこの地で子育ては大変だろう。子供は親の愛情があればどんな環境でも育つもの。
沢山の玩具や恵まれた環境の中で育つ日本の子供そして子供の虐待で問題になる親子の絆をあらためて感じた。
消灯までの時間はダワとアンプリにネパール語と日本語の交換勉強会をしてもらう。ネパール語は難しい。明日はチュクンへ。