saphirさんのクチコミ全5件

モロー・ファンの聖地。画家のアトリエと住居を改装して作られた小さな美術館。住居部分には当時の調度品が残されており、19ｃの暮らしをうかがうことができます。上階の展示スペースでは画家が残したデッサンをたくさん見ることができ、彼の思考をトレースできるようになっています。モロー氏の深い配慮をうかがうことができるすばらしい展示です。

『貴婦人と一角獣』展の大盛況により、今後日本人観光客が急増、良い意味での穴場感・あの静謐さが失われるんじゃないかと非常に心配なスポットです。タペストリーを始めとする中世の工芸品の展示、中には靴など？？？なものも。……展示品にはB級な雰囲気も漂います。そのごたまぜ感がまた見るものの遊び心をくすぐるのです。建物自体もとてもすばらしいものですし、おすすめです。おすすめですが、今の雰囲気が大好きなのでメジャーになりすぎて欲しくない……。

鐘に上るのは大変です。朝、並ばないといけません。小生はスタートで出遅れたためあきらめました……。が、それ抜きでもとても素敵なところです。小生が訪れたのは日曜日だったのでちょうどミサの最中でした。カトリック教徒というわけではないのですが、その場にいるだけで自然と厳粛な気分になれました。逆に静かな環境が苦手な人は絶対内部には行かないほうがいいです。信者の中にとっては神聖な場所なので。

ルーブルよりはこじんまりしているので、二日もあれば全部見られるでしょう。ツアーだと印象派を中心に見ることになるのでしょうが、印象派の展示ブースだけ少し混んでいます。注意。あと夜間開館時に行ってですね、上階にあります時計の隙間から下界を見下ろすと絶景が見られます。

フリーステイだったので二日間たっぷり見ました。それでも回りきれなかった展示があるのが悲しすぎる。質・量ともに圧倒的です。美術好きは一週間いても飽きないでしょう。混んでいるのはモナリザとミロのビーナスだけなので、フェルメールも見放題です。最高に贅沢な時間を過ごせます。