でかさんのクチコミ全3件
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投稿日 2007年06月12日
総合評価:5.0
駅では必ずエスカレーターを使う都会のもやしっ子も、この屋久島にあっては自分の足で進まねばならない。森の主がその目指す先で待っているからだ。
片道およそ4時間、往復ではおよそ8時間ほど。ちょっとしたピクニック気分でいくには少し険しい道のりをただひたすら歩く、歩く、歩く。移動手段といえば車や電車ばかりで、文明の利器にすっかり鈍らされてしまった自分の身体に鞭を打っていると、筋肉の筋の一本一本が呼び覚まされるような、そんな感覚がしたものだ。
岩に腰掛けて汗をぬぐい、小川の水にのどを潤し、少ない体力を少しずつ配分しながら辿り着いたその先には、人智を超えた生命の堂々たる姿が待ち構えていた。その縄文杉の神々しいまでの姿には、長い道のりを歩き通した達成感と数千年永らえているという命への感動がきっと感じられる。
近年悪意ある人の手によってこの縄文杉の木肌がはがされるという事件があった。世の中の何に不満を感じてそのような行為に至ったかは分からないが、この大きな命を前に何も感じることができず、むしろ悪意を抱いてしまうその人のことをとてもかわいそうに思う。できれば子供や孫の代までも、この縄文杉の姿が残されていって欲しい。そして、いつか私の血を受け継ぐ子孫たちがまた、同じ感動を受ければどんなにか良いだろうと思う。- 旅行時期
- 2003年08月
- アクセス:
- 1.0
- 景観:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
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投稿日 2007年06月12日
総合評価:5.0
ねぶた祭はかねてから一度は見てみたいと思っていた祭だった。タイミングよく休みが取れたので、大した計画も立てずに現地へ飛び、空港で車を借りてどうにかこうにか辿り着いた覚えがある。
ねぶたが運行する大通りに近づくと、かなり遠くから喧騒が響いてきて、祭に近づいていくのが分かる。果たして目的の大通りに辿り着くと、それはエネルギッシュなねぶたの一行が観客を熱狂に包んでいた。ラッセラーの掛け声にステップを刻む跳人、力強くねぶたを引っ張る引き手達、青森の短い夏の暑さをいとおしむ様に、祭の参加者達は観客と一体となって夏の夜空を熱く、より熱く焦がす。私はこのねぶた祭の持つ圧倒的なエネルギーにすっかりやられてしまった。
ねぶた祭はいまや日本国内のみならず、世界に知られる祭である。地元の祭がこれほど多くの人の心をとらえている、そんな現実を青森の人たちはどれほど誇らしく思っているのだろう。そんなことをふと考え、うらやましく思う。
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ねぶた運行:毎年8/2~8/7
場所:JR青森駅、県庁、市役所周辺の大通り
当日はかなりの混雑です。
車ではなかなか不便だと思います。
※参照
青森ねぶた祭実行委員会事務局
(社)青森観光コンベンション協会
〒030-0823 青森市橋本二丁目2-17
TEL 017-723-7211 FAX 017-723-7215
E-mail info@nebuta.jp- 旅行時期
- 2004年08月
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投稿日 2007年06月12日
総合評価:5.0
恐山を初めて訪れたのはある晩夏の朝だった。
空には薄く千切れた雲が浮かび、まもなく訪れる秋の気配を感じさせた。清々しい風が吹き抜ける中、忽然として立つ山門を抜け、境内に足を踏み入れると、何ともいえない荒涼とした景色が目の前に広がる。むき出しの白い石灰岩の地肌がなだらかにうねり、水子の魂を弔う小石の塚が点在する。プラスチックのいかにも安そうな風車が塚に備えられていて、風を受けてカラカラと回る。そんな景色だ。
恐山といえばおどろおどろしい場所という印象が強く、観光名所としてはキワモノ扱いだろう。しかし、その景色のなんとも言えない非日常的な美しさは私の琴線をかき鳴らした。夏の日差しを受けてまぶしい白さを照り返す地肌や南国の海を思わせるような宇曽利湖の青い水面は今も目に焼きついて離れない。
賽の河原で子供を守るという大小数々の地蔵菩薩を見ながらザクザクと地面を踏み鳴らし、気の向くまま散歩していると、何か寂寞とした思いが心の中に募ってくるのである。
私は都合2度、恐山を訪れた。そしていつか3度目の訪問を叶えたいと思っている。- 旅行時期
- 2004年08月
- アクセス:
- 1.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0






