五嶋良吉さんのクチコミ全11件

私たちの家族は全員はちみつが大好きで、旅行先でほぼ毎回その地域特産のはちみつを購入する。特産といってもレンゲ蜜はどこで購入してもほぼ同様な味なのだが、旅の記念として購入している。今回は今まで見たことのないブルーベリーはちみつやザクロのはちみつを味わうことができたので、とてもラッキーだった。

コスト的には、国産はちみつは高価。半年ほど前に旅したクロアチアとは比較のしようがない。クロアチアではどこの喫茶店に入っても、各テーブルに必ずといっていいほど砂糖代わりにはちみつが置いてあった。我が国では望むべくもない。

我々が角館に行った日は3日続いた秋祭りの直後。他にもいくつか事前に調べておいた飲食店があったのだが、祭りの後ということもあり、すべてが休業中だった。数少ない営業中の飲食店でホテルから徒歩圏内にあるのはここだけ。あまり期待せずに行ったのだが、これがうれしい誤算。鶏皮、軟骨、きりたんぽなどすべて美味しく、分量もあり、最後に頼んだこの店一番の売りである？味噌ピザが絶品だった。チーズとみそがこれほどマッチするとは思わなかった。

なお、一般的に言って角館の飲食店は閉まるのが非常に早い。夕食付きのホテルを予約しておいた方が無難だろう。我々の予約したホテルは歴史地区に隣接する絶好の地の利を誇るものだったが、夕食が利用できなかった。最初、近くにレストランなど複数が見つかったので、食べられないなどと言うことを予想していなかったのだが、ホテル内にカップ麺自動販売機が設置されていて、いやな感じがしていたが、まさか近場の飲食店がすべて休業になるとは予想できなかった。

肉料理がおすすめ。魚料理もおいしい。私はお酒を飲むと動けなくなる性質なので、石畳で転びそうな場所ではお酒を飲むことが出来ないが、クロアチアのワインはコスパがいいのでワイン好きな人には堪らないのではないか。150KNも出せば日本で5000円以上出さないと味わえないおいしいワインを楽しむことが出来る。

ロヴィニィで二番目においしいと書いたのは、宿泊したホテルの方がおいしかったからだ。こちらの方はフォートラベルに登録されていないが、20日にわたるクロアチアの旅の中でも最高のホテルだった。清潔、従業員が良く気が付く、枕銭を置いておいても受け取らない、などと実に気持ちのいいもので、チップはレセプションカウンターに目立たない箱が置いてあり、そこに入れたい人は入れてくれみたいにしてあった。

ホテルについてさらに書いておこう。Hotel Alupinumという宿で、朝食のメニューが充実していておいしいので、ここの夕食は期待できると予想を立てて、ロヴィニー最後の夜をこのホテルの夕食に充てた。リゾットなどのイタリア料理の最初の皿が絶品だったうえに、ラム肉のソテーがそれに輪をかけておいしかった。しかもデザートのチョコレートケーキが、甘いものがさして得意でない私でも次の一口を食べたくなるおいしさで、チョコレートクリーム煮オレンジの輪切りが添えてあり、至福の味だった。

余談:クロアチア全般に言えることだが、こちらでアメリカンコーヒーを頼むと、かなり濃いコーヒーが出てくる。どちらかというとエスプレッソ的なものだ。

旧共産主義時代の建物を利用しており、質実剛健といおうか、遊び心がないといおうか、雰囲気が暗かった。部屋の換気設備がなく、臭いがこもることと、バスルームの排水が悪いことにはまいった。食事は野菜が豊富に摂れるのがありがたかった。

クロアチア全般に言えることだが、新興のホテル群が実力よりも少なめの星を請求することが多いと聞いた。3つ星だからと大して期待せずに泊まってみたら実はやたら快適だったというサプライズを演出せんがためだとか。このイェーゲルホルンもその一つ。どう見ても4つ星、それも5つ星に手の届くところにいる4つ星なのだ。

朝ごはんがおいしい。ディナーはたぶんやっていない。市内においしいレストランがいっぱいあるので、ここでディナーを食べる必要はないという事だろうか。しかし、このホテルの朝食会場は実に快適だ。特にオープンテラスでの食事は4月半ばになると、鳥のさえずりが最高のBGMとなり、食事の味に調味料を添える。これはディナーの時にも有効なのではないかと考えるのだ。

イェラチッチ広場からトラムで一駅西に行くと、このホテルの入り口だ。アーチをくぐって北に進むといくつかの店舗を過ぎてイェーゲルホルンのレセプションに到達する。古い建物を改築してホテルにしたものだろうと思うが、ここまできれいに改装することが出来るのであれば、リフォームも十分その価値がある。

夕日の少し前に行って、近くのオープンカフェでコーヒーなどを飲みながら日没を待った。子供たちが走り回って遊んでいる。多くの人のシルエットがうまく映していけば物語を構成できるかもしれない。今度来ることがあったらそんな遊びにもチャレンジしてみたい。

大聖堂の鐘楼は高いところにあり、家族で行ったが結局上まで登ったのは私だけだった。途中すれ違えないところもあり、上半分の鉄の階段は下が透けて見えるので、とても恐ろしかった。しかしいったん上ってしまうと、そこからの眺望は最高。参考写真としては下から見上げた鐘楼、上から見下ろす町並み、そして大聖堂内部（写真撮影可）のうちの一枚をあげておく。
なお、宿泊したホテルはAntique Split Luxury Roomsというところで、おもてなしの心に満ち溢れた、たいそう居心地のいいホテルだったが、フォートラベルでスプリットのホテルの中から選ぶことが出来なかったので、「観光」の項目で触れた。素晴らしいホテルだと思う。

　クロアチアのホテル業界は、エクセルシオールのような外資系が最初のけん引役を担ったのだと思う。しかし現在中小のホテルが古い建物をリフォームしてずいぶん過ごしやすいようになっていると思う。狙いどころはそうしたホテルで評価の高いもの。ザグレブのイェーゲルンホーンは三ッ星だが、とても三ッ星とは思えない充実度だ。またスプリトのAntique Split Lusury Roomsも5つ星と言われてもおかしくない。プリトビッツェは基本山小屋のつもりでいたので、予想外に良かった。

　ザダールのホテルは長期滞在型の自炊設備を備えたもので、よく考えられた造りだが、ロケーションがうれしくなかった。ロヴィニィのアウピヌムは最高。場所は旧市街まで15分ほどで、やや離れているが、朝食の品揃えが半端でない。室内は清潔で気持ちよく過ごせるし、3日滞在したので、試しに一日夕食を底で食べたら、これが今回のクロアチア旅行で最高のものだった。エクセルシオールのサービスは本来複数のホテルで規格化されたものだと思うのだが、ドゥブロブニクのホテルは規格外だ。シャワー問題で苦情を言ったにもかかわらず、I am sorry. の一言がなかった。

　こちらがかんしゃくを起こして浸水した浴室をスマホで撮影し始めたら、慌ててフォローに回り、翌日外出中にいつの間にか部屋にワインを置いてあった。こういう対応も気に食わないのだ。

ガラス工芸の展示室はレイアウトが実に凝っていて、壁面は色彩豊かなモザイク、室内にガラスの棚にガラス器を展示しているのだが、そのガラス棚の壁も無色透明なガラスだから、写真に写すと遠近感がはっきりしなくなり、何やら幻想的な雰囲気を醸し出す。

ドゥブロブニクを朝7:30に出発して、途中Kravicaの滝を見に立ち寄った。なかなかの迫力で、しかも最高のVIEWを提供するコーヒーショップで一杯100円程度の美味しいコーヒーを飲むことが出来たのもポイントアップの要因になった。モスタルはユーゴスラビアの解体戦争で一番被害の大きかった町。川を挟んで住民が敵味方に分かれて銃撃戦を展開、橋もその戦争で落ちた。再建を終えたのは戦後10年近くたってからではないかと思う。今（4月）は近くの山からの雪解け水で豊富な水量を誇る。そしてモスタルの中央部に架かる橋には何事もなかったかのように人々の往来が絶えない。

町の中を歩くと、要所要所に物乞いがいた。まだ貧しいのだということが分かる。もちろんドゥブロブニクでは見かけない。ザグレブでもほとんど見かけない（滞在3日目で一人だけ見た）。もしかするとドゥブロブニクでは外から食い詰めた人たちが流入するのを規制しているのかもしれないが、クロアチアという国が詳しくは理解できていないので、都市ごとに他国からの難民や越境に対する対応を決めているのかどうかも分からない。モスタルでの物乞いをする人たちの肌の色からすると、シリアからの難民かも知れない。

物価はザグレブなどと比較するまでもなく、とても安い。ドゥブロブニクからの一日旅行は、レンタカーを利用した気ままな旅を選択してパスポートの提示とかで面倒に直面するよりもバスを利用した旅行で、エイジェンシーに一任したほうが気楽かもしれない。私たちはドゥブロブニクを出発してスプリットに向かう時にレンタカーを借りた。もちろんドゥブロブニクからスプリトまでの道中、ボスニアヘルツェゴビナを通ることになるので、パスポートの提示が二度必要だ。

ドゥブロブニクよりだいぶ熱いので、熱中症にならないように心して旅を楽しんでください。ドゥブロブニクから同情するガイドさんの英語はまだ何とか8割がた聞き取れたが、現地ガイドさんの英語は訛りがきつくて半分ほどしかわからなかった。ある程度歴史や、ユーゴからの独立についての解説をしなければならないという決まりがあるのではないかと思った。

2泊で、この地を回った。初日、下半分を回り始めた。最初に園内のバスで一番下のポイントまで行って、そこから渓流に近付く。その途中に何か所も撮影ポイントがあった。渓流に沿った木道は整備のために立ち入り禁止。翌日は湖群の上半分に行った。バスで一番高いところまで行って、そこから歩いておりたのだが、これでもかと次から次に素晴らしい風景が出てくる。堪能した。なお、この時期は雪解け水のために水量が夏よりもだいぶ多い。木々がまだ芽吹いていないところもあったので、可能なら4月下旬辺りがベストか。私は諸般の事情で4月上旬となってしまった。