船の墓場のすぐ近くに建つ小さな博物館。往年の姿を映した映像資料(たぶんロシア語)も見られる
- 4.0
- 旅行時期:2024/08(約1年前)
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by やすとらかるしんさん(男性)
その他の都市 クチコミ:4件
Googleマップだとモイナクの町の中心部と船の墓場付近に2つの博物館の情報が表示されますが、何も言わずに船の墓場側の方にまっすぐ案内されました。「町の方の博物館は閉まってる」「アラル海関係の展示物がこっちに移されただけでどっちも健在」等と情報が錯綜しているようですが、アラル海関係の見学をしたいなら、こちらの方がよいでしょう。
凄く小さな博物館です。展示内容は、まだアラル海が健在だった頃に辺りに住んでいた野生動物たちの剥製や、当時モイナクで盛大に生産されていた魚の缶詰、漁業に勤しむカラカルパク人の地元住民の古い写真、そして当時の様子を描いた小さな絵画など。
その気になれば10分ほどで見終わってしまう小ささで35000スム=約400円というのは正直コスパ的にどうなんだ(他の物価が安いのでどうしても目立つ)という気もしますが、そこは目を瞑ることにしました。
ただ、最後に博物館の中心部にある映像ホールで見せられた、アラル海の様子(産業や人々の様子など)を時代順に追っていった記録映像がやたら印象的でした。
ナレーションはロシア語(おそらく)なので何を言っているのかはちんぷんかんぷんでしたが、ソ連の施政下に置かれて頃以降のこの地域の人々の生活、アラル海へ漕ぎ出して魚を捕りに行く人々、徐々に産業化が進み水産加工工場が出来上がっていく過程、尋常じゃないレベルで豊漁なアラル海とものすごい勢いで生産されていく缶詰と、こちらのツボを押さえてくる映像が白黒で散々流れていきます。海水浴場のようにアラル海で遊ぶ子供たちの映像を見ながら「へぇー、結構ガッツリ海だったんだねえ」なんて思った矢先に、みるみる消えていく水面と置いて行かれた漁船たちの映像に切り替わるという若干ショッキングな構成で、少し心をえぐられました。
あと、ロシア語を勉強しておけばよかったのにと思いました。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- 船の墓場とセットで訪問できます
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 35000スムの割には展示物の数はいまいち。映像資料は面白かったので映画鑑賞代だと割り切ることに
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 数人しかいませんでした。船の墓場だけ訪問してこちらをスルーする人も多いのかと
- 展示内容:
- 5.0
- 豊漁で賑わっていた頃の白黒映像が印象的でした
クチコミ投稿日:2024/08/23
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