子ゾウと押し競饅頭。
- 5.0
- 旅行時期:2006/05(約20年前)
-
-
by 旅好者さん(男性)
ナイロビ クチコミ:3件
シェルドリック動物孤児院は、シェルドリック野生動物保護団体(Sheldrick Wildlife Trust (SWT))が活動の一環として運営しているところです。場所はナイロビの南郊外でマガディ通り沿いにありました。入場料ですが、ずっと以前に訪れた時は寄付方式となっていたので20USドルを納めたのですが、募金箱を覗くとほとんど少額しか入っていませんでした。現在は(2023年)の入場料は今までの15USドルから20USドルに変更したと案内されていました。
それはともかくとして、ここは孤児となったゾウやサイなどを育成し、自然界に戻す活動をしています。毎日11時から1時間の間、スタッフが動物たち(ゾウの数が多く、サイは1頭だけでした)を見学人の待つ広場に連れてきて、ミルクを飲ませたり、泥遊びをさせたりと、普段の飼育活動の様子を見せてくれました。その間、ずっと動物の生態などの説明もされました。1番のハイライトは、中でも小さい子ゾウたちが見学人のところにやって来て、触らしてくれることです。生えている疎らな剛毛を感じられました。見学人の前に細いロープが張られますが、それに身体を擦り付けると気持ちが良いのではないかなと思いました。中にはお尻をグイグイ押しつけてくるのもいました。こちらも片手で押し返しますが、蟻が押し返している程度にしか感じていないのではないかと思うほど、圧倒的なパワーがありました。
この孤児院の歴史ですが、1977年にダフネ・シェルドリック(Daphne Sheldrick)さんによって創設されています。ダフネさんの夫デビッド・シェルドリックさんは1948年にケニアの国立公園局に奉職し、ツァボの国立公園の創設を図り、以降30年近く公園長を務めたそうです。デビッドさんが亡くなると、その功績を追悼し、野生生物の保護を目的に設立されたのがシェルドリック・ワイルドライフ・トラストで、25年間にわたって夫の仕事をともに支えた奥さんのダフネさんとその家族が活動の中心となり、その1つの場所として、この孤児院が設置されたとのことです。ダフネさんは2018年に亡くなられ、今はその娘さんなどが継いでいるそうです。だいぶ前ですが、ダフネさんがツァボ・イースト国立公園へ、野生にかえしたゾウを訪ねるドキュメント番組を見たことがあります。探して再会したゾウは、ちゃんとダフネさんを覚えていて、ダフネさんに甘える姿に感動しました。この番組をご覧になった方もおられるでしょうね。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 景観:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2023/06/29
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する