ホール完成直後と30年後の聞き比べ、当初からこちらのコンサートホールの音響は評判が悪かったが現在は如何に?
- 4.5
- 旅行時期:2021/02(約3年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
ミュンヘン クチコミ:26件
ここは1985年完成で完成直後に、 ペンデレツキによるショスタコーヴィッチ9番やフリードリッヒ・グルダのベートーヴェンの協奏曲を聴いた思い出のコンサートホールである。当初からその音響は評判が悪かった。その後、幾度か改修もされたようだが、30年ぶりに再訪しても、その音響はやはり今1つである。
ただし、幾たびの改善のせいか酷すぎることはない。ただ、低い位置の反射板など苦肉策が多いのだろう。反射板の下の楽器音が上に立ち昇らない等もあってバランスを欠く響きで音源も遠く感じる。そして、やはりホールが鳴っていない。ちなみに30年前ペンデレツキ/MPOを聴いた際には、反射板はなかった。
問題は音響が良い席が限られている上に、舞台上でも楽団員間の音が聴きにくいようだ。これで、よくぞあの饒舌に響きをコントロールするチェリビダッケが指揮をし続けてくれたと感心すらする。ミュンヘンという音楽都市の1番のコンサートホールでありながら、音響が残念な評判な上に、名楽団ミュンヘン・フィル(Münchner Philharmoniker)の本拠地というのも惜しい。
しかし、ガスタイクの座席数は約2400席とコンサートホールとしては大きく、ホール自体の造形は美しい。ホール以外の施設も充実しており、図書館や学校なども入っており、軽食を取る場所もあり、カフェなど気軽に使えるので、施設としての利便性は高い。
現在、ガスタイクは更なる改修工事を予定しており、代替としての新しいホールが用意される。また、ヘラクレスザールを常用していたバイエルン放送交響楽団にも新たなホールが与えられることが決っていることから、しばしミュンヘンは新ホールラッシュとなり、ますます音楽の都に拍車がかかることが期待される。
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https://jtaniguchi.com/munchen-munich-music/
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 施設の快適度:
- 5.0
クチコミ投稿日:2021/02/27
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