世界最古の精神病者の保護施設による、精神疾患の治療の歴史がわかる資料館
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- 旅行時期:2021/01(約3年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
ロンドン クチコミ:9件
王立ベスレム病院(Bethlem Royal Hospital)は世界最古の精神病者の保護施設で1247年に設立。元は修道院であり ”St.Mary of Bethlehem” という名称だったが、それが転じて ”Bethlehem” となり、最後には省略されて”bedlam(ベドラム)” と通称される。さらにこのベドラムという言葉が精神病院の蔑称となり、しまいには「混沌」や「騒々しい音」を意味するまでになった。
その昔、精神疾患への眼差しはとても厳しかった。見世物であったり患者への差別や実験的治療という気分の悪い歴史がつらなる。一方、この資料館の展示を見ていると、こういった悪しき積み重ねの経緯を経て、間違いを正し、進化、改善していった様が見て取れる。
「ベスレム心の博物館」では、こうしたベスレムの歴史と精神疾患への対処の歴史が詳細に語られている。そして、歴史過程の検証の為に、大昔の患者達のカルテまで見ることができ、その一部は展示もされている。
ロンドン市内のセント・トーマス病院の旧手術室でみたように、初期の手術は見世物兼拷問のような様相だった。精神病院の初期の有様も同様に悲惨である。手術室が見世物小屋なら、精神病院は監獄と変わらない。精神病は病ではなく犯罪扱いだったようだ。
詳細はコチラから↓
https://jtaniguchi.com/bethlem-gallery-museum-mind-louis-wain/
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2021/01/09
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