人民に愛されたハーンの宮殿【黒い糸の伝説-1】/キャリーム ハーン城塞
- 5.0
- 旅行時期:2019/12(約4年前)
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by ウェンディさん(女性)
シラーズ クチコミ:18件
キャリーム・ハーンがシラーズを首都と定め王都を開いたのは1750年。
彼は人民のためを思い行動する王で、人民からの信頼も厚く、自分の宮殿を豪華に飾り立てることよりも、臣下の健康、公共設備の充実にお金をかけたそうです。
だから、現在もシラーズの町中に残るキャリーム・ハーン宮殿の建物は質素で、質実剛健な感じで、ここがイランを支配した王の居住区だったといわれても信じられないほどでした。
邸内には王が愛用していたハマムの施設も残されています。
人民に愛されたキャリーム・ハーンでしたが、彼が開いたザンド朝が平和な時を保っていられたのはキャリーム・ハーンが在位していた時だけ。
彼の息子たちは残念ながら父王の素晴らしい政治的素質を受け継がなかったばかりでなく、王座に目がくらみ、あろうことかキャリーム・ハーンが没した後に兄弟間で王位を巡り内輪もめを起こし、結局ザンド朝はキャリーム・ハーンの死後20年も持たずにその幕を閉じました。
ザンド朝を滅ぼしたのは、シラーズ市内の一人の商人の裏切り。
彼は、ザンド王朝を狙う敵側と密通していたのです。
(黒い糸の伝説-2は、Qavam Houseの口コミ↓へと続きます。)
https://4travel.jp/overseas/area/middle_east/iran/shiraz/kankospot/10601188/tips/13968565/
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2020/02/29
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