内容が充実している博物館ですが・・・
- 3.5
- 旅行時期:2018/09(約5年前)
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by てくてくさん(男性)
カンチャナブリ クチコミ:19件
日本語では「泰緬鉄道博物館」ですが、英語では「DEATH RAILWAY MUSEUM」つまり死の鉄道博物館で、白い建物の外に英語のそれででかでかと書かれています。そしてこの博物館の真ん前は連合軍捕虜の共同墓地が広がっています。館内の展示品はカンチャナブリにある博物館ではビジュアル的に秀でており、お値段が高いのもある程度納得してしまいます。ただ展示されているものを超意訳すると、我々白人様(戦争が始まるまで植民地の人々を何百年に渡り奴隷のように扱って犠牲者を多数出したことを忘れて)が、日本軍にジャングルが広がるここに連れてこられ、虐待されてこんなにひどい目にあってたくさん殺されましたとの趣旨のもので、そんなに気持ちがいいものではありませんでした。
この鉄道のおかげで物資をタイからミャンマーにある程度送ることが可能となり、インパール作戦も実施の目処がたったともいわれています。そのインパール作戦実施により戦後にインド国民軍裁判でインド内が騒乱状態と陥り、それによってイギリスの生命線であったインド独立が一段と早まり、最終的に欧州の1国に転がり落ちたことを考えると、イギリスにとっては「死の鉄道」なんでしょうね。イギリスは戦後すぐにシンガポール海運のメリットが薄れるとして、泰緬鉄道の多くのレールを引っぱがして多くを廃線としています。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2018/09/11
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