日本人の評価、落ちていますよ
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- 旅行時期:2017/09(約8年前)
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by T04さん(非公開)
クアラルンプール クチコミ:127件
KLIAに到着しての入国審査です。審査台エリアは3つのブロックに分けられています。すなわち右手には通常の審査台、中央部にはマレーシア人用の自動化ゲート、そして左手にはファースト・ビジネスクラスといった上級クラス搭乗者用のプレミアレーンです。私は深夜便であるNH866便ビジネスクラスで到着したのですが、コンコースでトイレに寄ったため、少し遅れて入国審査場のプレミアレーンの列に並びました。私の前に並んでいるのは数人の西洋人客以外、すべて日本人(と思われる人)で合計15人ほど、列の先頭には機内で見かけた客の1人だったので、どうやら他の便で到着した客はいなさそうです。それでも、搭乗機であるNH866便は240座席あるので、右手の通常の審査台にはそれなりの数の人が並ぶはずです。突然、入国審査官が英語で「ビジネスクラス!エコノミークラスは向こう!」とプレミアレーンの利用カードを列に並んでいるわれわれに向かってヒラヒラさせました。エコノミークラス客が長い列に並ぶのが嫌で、プレミアレーンを強行突破しようとしたようです。その客はどうやら突破したようですが、次の客もエコノミークラスのようで係官ともめています。係官が「向こうに並べ!」と言えば、客は「ノー!ヒヤ(ここで)!」と、強い口調で図々しい要求をしています。その様子を眺めていた列の先頭の女性客は「今さらそんなこと言われてもねぇ」と後ろにならぶ旦那らしい男性客に愚痴っています。私の後にいたビジネスクラスキャビン内で見かけた年配の女性客が、その男性客に「旦那さんはビジネスクラスなの?」と問いかけるとニヤニヤ笑いながら「エコノミー」と一言。年配の女性客は「図々しいわね」とつぶやくも、その男女客は完全無視。もちろん、そのままプレミアレーンの審査第に向かい、また審査官を怒らせる始末。少なくとも私が入国審査を終えるまで、係官から「ここはビジネスクラス!エコノミーはむこう!」と3度にわたって注意がありましたが、そこは優しいマレーシア人、結局通してしまいます。アメリカであれば、こうは行かないですね。警備員によって排除、場合によっては拘留されるはずです。実は12月にマレーシアを訪れた際にも同じことがありました。その時のプレミアレーンは今まで見たこともないほどの大行列だったのですが、やはりエコノミークラスの日本人客が大量に紛れ込んでいました。彼らは、本来はそれなりの費用を支払って上級クラスを利用しなくては得られない特権を不当に得ようとしていることに犯罪性を感じられないのでしょう。平和ボケの中で育ってきてしまったために幼児性が抜けないのだと思います。このKLIAを設計したのが黒川紀章であるように、真面目で勤勉な日本人を経済発展のモデルとして見て来たのがマレーシア人でした。しかし、マレーシアにおける日本人の評価は、今後変わっていく、否、現在変わりつつあることに間違いはなさそうです。
- 施設の満足度
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4.5
- アクセス:
- 4.0
- KLIAエクスプレスの料金が大幅に値上げされたので、星の数を減らさずにはいられません
- 施設の充実度:
- 5.0
- 多くの商店や飲食店だけでなく、森林トレッキングを体験できる「KLIAジャングルボードウォーク」もあるなど、緑の多い、気持ちの良い空港です
クチコミ投稿日:2017/09/11
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