現代に残る奇跡の芸術建築/砂に埋もれてしまうことを1200年前に予知していたのか!?
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- 旅行時期:2017/05(約9年前)
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by ウェンディさん(女性)
ブハラ クチコミ:26件
イスマイール サーマーニ廟は9世紀に建てられた廟で、現存する最古のイスラム建築と云われています。
四角い煉瓦を幾重にも組み合わせ造られた幾何学的な造形美は1200年前のイスラム芸術の最高傑作なのではないでしょうか。
モンゴル来週の時に破壊されず、今まで残っていたのが不思議なくらい綺麗に残されています。
ウズベキスタンのある中央アジアのエリアは昔から民族間の土地争いの激しい区域で、このブハラの地も幾度となく戦火に巻き込まれ、以前の王が建てた建物は征服者により破壊しつくされています。
本当であれば、このイスマイール・サーマーニ廟も13世紀のモンゴル襲来のときに跡形もなく壊されていた筈の建物ですが、それが何故か21世紀まで無事にその姿を留めています。
イスマイール・サーマーニ廟が現代まで残る様に仕向けた立役者や誰なのでしょうか。
そのマジックをやってのけたのは、砂漠の砂でした。
元々ブハラは砂だらけのシルクロードのオアシス都市で、砂の中にある宿場であり、イスマイール・サーマーニ廟があったのは廟という名が示す通り、墓地であった場所です。
チンギス・ハーンがこの地を襲い征服した時、この墓地のエリアは風で流れてきた砂漠の砂が作り出した砂丘の中に埋もれ、建物の存在自体がチンギス・ハーン見つからなかったらしいのです。
そして、その後19世紀に発見されるまで、煉瓦つくりのイスラム建築;イスマイール・サーマーニ廟はそのまま砂の中に沈んでいたそうです。
砂に中で数百年も埋もれていたのでは、建物の壁が砂の圧力に負けて崩れてしまいそうですが、煉瓦で作られたイスマイール・サーマーニ廟の壁の厚さは1.8mもあります。
1.8mとはかなり尋常ではない壁の厚さで、まるでイスマイール・サーマーニ廟が700年近くを砂の揺りかごの中で眠ることを、建築段階から予知していたかのよう。
そう考えると、不思議ですね。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2017/05/21
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