ツークシュピッツェ2962m・ドイツアルペンの最高峰に登る
- 5.0
- 旅行時期:2008/04(約18年前)
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by jijidarumaさん(男性)
ガルミッシュ・パルテンキルヘン クチコミ:3件
≪ドイツ バイエルン州;バイエルン王国の周遊≫
アルペン街道・キーム湖・ドナウ、イザール、イン川を巡る
期間:2008年4月17日(木)~5月1日(木)15日間の旅
4.20(日) 大快晴 24.5℃、
<Zugspitze ツークシュピッツェ2962m・ドイツアルペンの最高峰に登る>
Garmisch-Partenkirchenガルミッシュ・パルテンキリヒェンの町に入る。
登山鉄道駅は出発点であり、終着点でもある。海抜720mの駅のプラットフォームからも、天気が良いので目的のZugspitze 2962mが右手に、Alpspitze2628mが左手に、二つの真っ白な頂を見ることができた。(鉄道・ケーブル往復の一日乗車賃はEuro 69=11530円)
一度、1982年8月11日に登りました。天気は晴れ、やや雲ありでした。面白いことにZugspitzeの高さは2966mと記録されています。あれから26年で4mも低くなった計算ですが。 そして電車賃も半額の5000円でした。
9:45発・登山鉄道に乗車する。途中のGrainauグライナウまでは電車も普通の走りで、山裾を縫うように走る。右手に広々と平原が開け、所々に冬場の飼料小屋?が建っている。遠くに見える山はKramer山1982m。その裾野に小さな町々の赤い屋根の家並みが見える。
Grainauでアプト式の電車に乗り換える。海抜973mにEibseeアイプ湖があり、そこの駅からさらにお客さんが乗ってきて、満席になってきた。
Zugspitzeツークシュピッツェ周辺はいまだ冬のようで、乗り込む人たちもスキー客、スケートボード客であり、電車の外面にはスキーの杖を上手くはさんで運ぶ装置があり、さすがなもの。Eibseeから急斜面になり、もう雪景色の中を電車は登っていく。Grosser Waxenstein2278mの岩山を横目に見て、Riffelriss波上の起伏の裂け目1680mでトンネルに入る。山塊をくりぬいた長いトンネルで、途中の2050m付近で降りてきた電車とすれちがった。 Schneefernerhaus氷河駅(2645m)は終着点である。
氷河駅には11:00に到着した。ちょうど75分をかけて登ってきたわけだ。
さすがに寒い。氷河駅から外に出てみると真っ青な空があった。真っ白な氷河や雪原の先のスロープにはドイツで最も高い所に建っているチャペルがある。このチャペルはMaria Himmelfahrtマリア昇天という名前だそうだ。そこまではとても遠く、歩いて行けないが。雪原はスキーやスノーボートに興じる老若男女でにぎわい、26年前にはなかった、柱に白と青とで彩色したバイエルンの五月柱が雪原に高々と立っている。とてもいい感じだ!!レストラン前のテラスでは日光浴の人たちがのんびりしている。
26年前にもこんな光景をみて、羨んだことを思い出した。
さて、まだここは頂上ではない。まだ317mも上の頂がある。雪原より相当高い所にケーブルが張られて、高所恐怖症の私にはロープウエイは見るからにこわい。ここまで来て、帰るわけにもいかず、Gipfelseilbahn氷河ロープウエイで頂上に向かう。11:30発のゴンドラに乗りこむと、あっという間に人々でいっぱいになる。中にはシェパードの大型犬を連れた人もいた。Zugspitze2962m・ドイツ最高峰には11:35にあっという間に?!到着です。ずっと近づく展望台駅のみを見て、できるだけ下を見ないで乗っていたが---。
展望台駅にはレストランなどもあって、日本人観光客のツアー団体が食事をしていた。この旅でお目にかかる初めての日本人だ。夏のシーズンには登山・ハイキングのお客をはじめ、世界各国や日本からの観光客も多いようでだ。そこかしこに各国の言葉と共に日本語の文字がある。電光表示板に外の温度が表示されていたが、ここはマイナス4℃だ。
展望台に出てみると雪も積り、滑りやすい。雪を頂く四方の山々の眺めは絶景である。ここから160km先まで見えるという。
頂上はドイツ・オーストリアの国境になっている。26年前は旅の記念にと、わざわざこの国境を、パスポートを提示して行き来したものだが。国境事務所には人影もなく、今は自由なのだ。面白いことにオーストリア国ではなく、Land Tirolチロル州の看板であり、かたやドイツ連邦ではなく、Freistaat Bayernバイエルン自由州であることだ。
アイプ湖を真下にのぞくと、左右に広がった湖の色が神秘的な青さを見せていた。展望台から少しはずれた高台に金色の十字架が雪の中に立っている。ここが実際の2962m頂上だ。夏場にはここまで行けるのだろうが、今はまだ冬!なのだ。
Eibseeseilbahnアイプ湖ロープウエイに乗ってこの展望台から、まっすぐ下のアイプ湖まで、降りることもできる。26年前は帰路にこれを利用した。2962mから973mまでを一気に下りていくのもなかなかのものだが、今回は遠慮?し、12:05 発の氷河ロープウエイを使って氷河駅に戻った。
レストラン”Sonn Alpin”はセルフサービスが基本で、好きなものを選んで、最後に精算するスタイルだ。昼食時のレストランは混雑していたが---。
<昼食:氷河駅Schneefernerhausのレストラン”Sonn Alpin・アルプスの太陽”で。>
バイエルンの山小屋風のレストランは立派な木造つくりである。奥まった所に場所を見つけ、お盆にのせた “Gulaschsuppeグーラッシュズッペ”(パプリカ風味の肉入りシチュー)を食べた。コーヒーと緑茶で。
(12:20~12:45 Euro 17.9;山ではみな高い。)
氷河駅を13:30発で下山する。終点の登山鉄道駅には14:45に到着した。
まだ、日も高い。
・・・・・
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 4.5
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 景観:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2017/04/13
いいね!:5票
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