1. ホーム
  2. 海外旅行
  3. ヨーロッパ
  4. フランス
  5. イルドフランス地方
  6. パリ
  7. パリ 観光
  8. 国立古文書博物館
  9. クチコミ詳細
パリ×
旅行ガイド
観光
グルメ
ショッピング
交通
ホテル
ツアー
旅行記
Q&A
国立古文書博物館 施設情報・クチコミに戻る

スービーズ館で一番古い部分 「 クリソンの門 」  Hotel de Soubise (3区)

  • 4.0
  • 旅行時期:2014/10(約10年前)
wiz さん

by wiz さん(非公開)

パリ クチコミ:82件

国立古文書館(スービーズ館)の住所(メインの入口)は、マレ地区の代表的な通りのひとつ フラン・ブルジョワ通り Rue des Francs Bourgeois となっているのですが、行きも帰りもフラン・ブルジョワ通りの出入口を使うと 「 クリソンの門 」 を見落としてしまいがちです。

国立古文書館(スービーズ館)の西側の アルシーヴ通り Rue des Archives と ブッラック通り Rue de Braque のT字路のあたりにも出入口がありますが、こちらの出入口を出て、T字路のあたりに出ると 2つの塔 が、よく見えます。

この2つの塔が見える部分が、(旧クリソン館 Hotel de Clisson / 現スービーズ館の一部 の) 「 クリソンの門 」 と言われる部分で、スービーズ館のなかで一番古い部分になります。

「 クリソンの門 」 は、14世紀(1380年)、デュ・ゲグランの戦友オリヴィエ・ド・クリソン元帥がこの土地で家(当時クリソン館)を建てた時の唯一の名残なのだそうです。

現在のスービーズ館のある場所は、位置的には、12世紀後半につくられたフィリップ・オーギュストの城壁のちょうど外側にあたり、クリソン元帥がクリソン館を建てた頃(1380年)には、右岸の城壁はひとまわり大きいもの(シャルル5世の城壁/1356-1383頃建造)が出来ていたので、ひとまわり大きくなったシャルル5世の城壁に組み込まれるような立地であったと想像できます。

ちなみに、フラン・ブルジョワ通りをはさんで、スービーズ館の向かいにある建物クレディ・ミュニシパル(パリ信用金庫)の中庭にも入ることができるのですが、この中庭に、フィリップ・オーギュストの城壁の一部をなしていたという塔、がありますので、これを見ると、スービーズ館がフィリップ・オーギュストの城壁のラインのすぐ外に位置することがよく分かると思います。

国立古文書館(スービーズ館) あたりを散策される際は、是非アルシーヴ通り側からの外観もご覧あれ !


◎ 建築の主流が 大君主の 「城郭宮殿」 や、 封建貴族や一部の富裕商人、銀行家の 「 邸館」 に移っていき、 従来ほとんど顧みられなかった都市の 「町屋」 、農村の 「住宅」 が記録にとどめられ 遺構 として今に伝えられるようになったのは 14世紀頃 からのようで、この類の建築としては、クリソンの門 は古い方かと思います。 パリの中に残る 「館建築」 としては、クリュニー館(クリュニー中世美術館)や、サンス館(フォルネイ図書館)が 古いものとされています(ともに15世紀)。

◎ オリヴィエ・ド・クリッソン wikipedia 
 (ブルターニュ貴族で、ブルトン人の戦士)
  http://bit.ly/1O30BLW


施設の満足度

4.0

クチコミ投稿日:2015/09/10

いいね!:5

利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する

PAGE TOP