逆さに置かれたメドゥーサの首。でも、何故に逆さ?
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- 旅行時期:2015/05(約11年前)
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by ウェンディさん(女性)
イスタンブール クチコミ:47件
イスタンブールの地下深く。
そこには地下宮殿と呼ばれる巨大な空間が存在する。
かつて、その空間は王宮や宮殿に水を供給するための貯水槽として使われていた空間で、紀元前に作られたコリント様式の神殿の柱などを再利用して6世紀建築されたといわれている。
そして、その地下宮殿の奥深くには、建築材料の一つとして蛇の髪の毛を持つと云われるメドゥーサの頭部が使われている。
その頭部は、柱をまっすぐ立たせるための台座として利用されているのだが、何故かその置き方が不自然。
通常ならば頭を上、首を下に設置するのが普通だと思われるのだが、地下宮殿に置かれた二つのメドゥーサの首は横向きと逆さ向き。
あまりにも意図的に変な方向で置かれているため、何か意味があるのでは…とウラを考えたくなってしまう。
一般的には、貯水槽の水の中に沈む台座なので、顔の向きなんかは気に留めずに一つの石として方向は気にせず設置した…とする考え方がなされているが、一説によると、首を逆さに置くことでメドゥーサの首が持つ見るモノを石に変えてしまうパワーを地下に向け、地震を起こす地龍の封じ込めに使ったとか…。
また、5世紀の貯水槽工事の作業員が作業中にメドゥーサと目が合う事を嫌がり、視線の合いにくい横向きや逆さ向きに設置した…とか諸説がある。
地下宮殿の貯水槽が作られたのは今から1500年も前の話なので、本当のところは誰にも分からないが、ちょっとお面白い話だ。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.5
- トプカプ宮殿、ブルーモスク、アヤソフィアから徒歩圏内
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 20TL/おとな (約1000円)
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 朝は激混みというほどではなかった
- 展示内容:
- 5.0
- コリント様式の列柱、そしてメドゥーサの首は必見!
クチコミ投稿日:2015/09/07
いいね!:5票
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