行天宮 Xingtian Temple

寺院・教会

落とした魂を取り戻して元気になりましょう

5.0
旅行時期：2015/06（約11年前）

by ゆっくさん（男性）

台北クチコミ：6件

MRT中和新蘆線「行天宮」駅の3番出口を出ると右側（民権東路方面）に300m程です。
大きな交差点に出ると、赤い建物が見えてきますので、すぐわかるかと思います。

行天宮は関帝廟の一つで、商売、仕事の神様である関羽を祀った廟です。台湾随一の関帝廟とのことで、地元の人も観光客も多く、ごった返しています。
日本語のパンフレットもありますし、私が行った時は、日本語を使うボランティアの方もいました（日本語を話せるわけではなく、右、左、前という単語が解るという感じです）。

ここで有名なのは「収驚」です。
人は驚いたり、ショックを受けると魂が抜け、思考や動きが鈍くなるため、「収驚」で、その抜けた魂を取り戻し、精神を安定させ元気になるとのことです。毎日11時から、青い法衣を着た女性が行ってくれます。
私が行った時は、長い列になっていたので、すぐわかりました。
女性に名前を告げると復唱してくれ、線香の煙を身体にまぶして、独特の指文字的なものでお祈りしてくれます。
日本人と分かると「名前は？」と日本語で聞いてくれて、最後に「お元気で」と言ってくれました。
また行天宮の来れない人のために、その人が身に着けているものでもできるようで、多くの人が、いろいろな服を持ってきていました。

なお、関帝廟は、「ロ」の字の形をしており、参拝には作法があり、
まずロの字の下（玉皇大帝）に敬拝し、
次にロの字の上（関聖帝君を含む、呂洞賓恩主、張単恩主、王善恩主、岳飛恩主の五聖恩主）、
ロの字の右角（関聖太子平）、ロの字の左角（周倉恩師）の順に5カ所を敬拝します。※行天宮のパンフレットから抜粋
ロの字の中央に案内板もあり、多くの人が熱心に参拝していますので、眺めているとなんとなく、わかるかと思います。
敬拝の際は、心の中で名前、生年月日、住所を唱えてから、願い事を伝えるとのことでした。

行天宮の建物自体は、比較的新しく巨大です。屋根や壁は赤色で、柱や屋根には龍等の彫刻が見事です。日本なら世界遺産にしそうなレベルだと思いました。