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メークローン鉄道市場(タラード・ロム・フッブ) 施設情報・クチコミに戻る

マハチャイ⇒メークロン⇒アムパワー水上マーケット

  • 4.0
  • 旅行時期:2012/04(約12年前)
ルート3さん

by ルート3さん(男性)

バンコク クチコミ:50件

 タイ人の友人とアムパワー水上マーケットに行った。BTSでウォンウィオンヤイ駅まで行き、タイ国鉄に乗り換えだ。サイアムで乗り換えた車両は新しいタイプの6両連結だ。何回ともなくBTSには乗車したが、2種類の車両があったとは今の今まで気付かなかった。その電車で初めてチャオプラヤー側を軌道で渡りウォンウィエンヤイ駅に着く。

 駅の構内で係員に訊くと鉄道駅は少し離れているようだが、歩けない距離でもないようなので歩くこう。おっと、外に出ると、雨が強くなってきた。仕方がないのでタクシーで移動。ワンメーターでは行かず、タクシーで向かったのは正解だった。

 タクシーを降り運転手が示す方向のソイを行くが駅がなく、ソイを付き切ってしまう。街の人に3回ほど訊き何とかたどり着いた国鉄駅は駅舎も無く分かり難い。これが始発駅?商店街の入口のようだ。 

 道すがら古式店を見るとやはりこの辺りは安い。100バーツから120バーツ/hrだ。帰りに時間があれば一揉みしてもらおう。

 10時40分発の発車まで1時間近くある。駅構内は基より駅を取り囲む様に屋台が軒を連ねているのでブラブラする。友人はDVDが欲しいらしく開店準備中の屋台に並べ始めた物をあさる。私もMP3方式で大量に収録されたタイロックを50バーツで購入。

 発車の少し前、友人が窓口に行き切符を貰ってきた。”貰った”と言うのはタイ人は無料なのだ。そのうちの1枚を、「貴方は10バーツだよ、列車の中で払うんだよ」、と手渡してくれる。外国人は列車の中で10バーツの運賃を払えばよいらしい。

 列車が入線してきた。気動車だ。到着した列車から多くの人が吐き出される。大半の人が降りた後、マハチャイから手荷物として運んできた魚介類が入ったケースをおじさん、おばさんが車内から持ち出す。乗り込んだ車内はまだ生臭い匂いが漂っている。終点のマハチャイは海産物加工の一大拠点なのだ。そしてミャンマー人の出稼ぎ労働者が集結しており、昨日の新聞ではアウンサン・スー・チーさんが久しぶりの外遊でタイを訪れ、その際マハチャイまで足を伸ばしミャンマー人出稼ぎ者の激励と待遇改善を訴えたらしい。

 乗客は7分程度だろうか。友人は、「エアコン付きの列車に移る?」、と言ってくるが、「ローカル線だもの、ここが良いよ」、と腰を落ち着ける。

 列車が出発すると早速車掌が検札に回ってきた。ローカル線にそぐわない格好の良い制服姿で、一見鉄道公安員みたい。車掌に友人が貰ってきた切符の内の一枚を「ハイぞうぞ!」、と差し出すと黙ってハサミを入れ、行ってしまった。10バーツの請求は無い。「やったー、私もタイ人でタダだ!」。タイ人と認定された様だ。

 列車ホントゆっくり、ゆっくりと走る。時折り窓の上部から水が落ちてくる。列車の屋根に先ほどの雨が溜まり、それが流れ込んできたのだろう、とタカをくくっていた。これは、とんでもない間違いだったと気付いたのは服がビショビショになってから。

 実はこの日はソンクラン。沿線から列車をめがけて水の砲撃だったのだ。これがどんどんエスカレートし、列車が遅い事も相まって沿線から水砲撃の雨アラレ。ゲリラ的に左右から砲撃されるので全く予測がつかないので避け様が無い。窓が完全に閉まらないので上部から水が侵入するのだ。服は水びたし。それでもカメラ、携帯を濡らさないようにかばう。

 この水掛けは半端じゃない。親の仇の様に駅に止まったらバケツ、大型水バズーカで集中攻撃。中には車内に闖入し、乗客に水を大盤振る舞い。慣れている筈の友人も逃げまどう。お陰で上半身は水びたし。勿論車内の床も水だらけ。”勘弁してくれえ”。

 水の歓迎の中、1時間かけてマハチャイ駅に到着。駅前はソンクランとあり凄い人手だ。駅前商店街?を右方向に進む。名物のシャコを横目で見ながら人ごみを掻き分けながら歩を進める。 

 「待ってえ、あれを買いたいの」、と友人に呼び止められる。振り向くと友人はフルーツ屋の前だ。友人の指さす白いフルーツは見た事もない物で、ピーナッツの様に枝に繭状の実が付いている。「これは私の郷には無いの。食べてみたいので買うね」、と味見もせずに一袋注文する。50バーツ。

 そして早速殻を剥いて私の口に放り込む。「マズイ〜!」。水気がほとんど無くパサパサし、味も淡白で食えた物ではない。「こんなの美味しいの?」、と友人に尋ねると、「不味うい〜い」、とイタズラっぽく笑う。”ニャロメ、こんな物を買わさしやがって”、と毒付くが後の祭り。

 それでも友人は3、4粒食べていたが、「もういらない!」、とサジを投げる。結局、ゴミ箱に捨てるのも芸が無いので、重たい袋を提げてバンコクに戻りホテルのスタッフに進呈。ワイをして感謝の意を示してくれたが、食べたのかな?

 商店街を抜けると突き当たりは川?そこを左に曲がるとすぐ渡し船の乗り場。その乗り場の手前に水色の建物の大きなレストランがあった。そこに入り昼食にしよう。シーフードレストランなので、友人に「好きな物を注文しな」、と促す。私はプーパッポンカレー・ヌアとトム・ヤム・クン、それにご飯だ。そして友人の持つメニューを指さし「蟹でも注文したら」、と言うと、「注文したもんね」、とクスッと笑う。

 だが、運ばれた料理は私が頼んだ物+友人のご飯だけ。「あれっ、これだけ?、蟹も頼んだと言ったじゃない」、と言うと、「嘘な!」、と。遠慮しているようだ。それでも私の注文した2品を半分以上友人がたいらげた。トム・ヤム・クンは、外国人観光客向けの店ではないだけに流石辛い、だが美味い。

 腹も一杯になったところで3バーツ(一人)渡し船に乗って対岸のバーンレームだ。バイクも載せるミニフェリーだ。

 ものの5分で対岸に着きメークロン行きの駅を探す。付近をウロウロするが、駅は見つからない。ここは人が人通りが少なく、それらの人に駅の所在地を訊いても明確な答えが返ってこない。往ったり来たりしながら、ようやく4人目のおじさんが教えてくれた。「船着き場から右へ真っ直ぐ行き教会の裏」、と言う。あった、住宅街を突ききり教会の裏に小さな駅があった。友人は看板などを見ていたが、タイ人でも一発では見つからない難解ぶりだ。舟を降りそのまま川に沿い右に行くと近道のようだ。

 プラットフォームに小鳥の籠がぶら下がっているのがアジアらしい。既に列車は入っていたが、発車は13時半らしく、まだ30分もある。列車の中で待とう。

 この線はマハチャイ西線らしく、バンコクから乗ってきたマハチャイ東線とは渡し船で乗り継ぐ必要がある。

 発車時間になると座席のほとんどが埋まってしまった。そして車掌が回ってくる。ここでは外国人料金の10バーツを拠出する。タイ人剥奪だ。勿論友人はタダだ。

 列車は人家が見当たらない熱帯植物に被われた平原、塩田をひた走る。人影も見当たらないが、何故か水の砲撃が容赦なく浴びせられる。バンコクのバスの様に扉を閉めて走らないものだから被害甚大だ。列車は突然現れる小さな駅に停まりながら、進む。駅周辺には人家の欠片も見当たらない。だが不思議な事に乗降客がいる。何処から来て何処へ行くのだろう。

 そうこうする内に、警笛を何回も鳴らし始めた。メークロンに着いた様だ。「そこのけ、そこのけお馬が通る!」、とばかり線路上で商売している商店に、「傘、品物をどけろ」、との合図だ。

 駅の手前から200m程度が線路上の市場だ。想像に反しメークロンは駅も街も大きい。線路市場に平行して立派な道路が走り、その道路沿いには商店が林立している。テレビなどで紹介される傘の折りたたみは、話題作りのパフォーマンスなのだろうか。特に線路上で商売する必然性は感じられない。

 イメージとは相当違うが、列車が通り、線路市場が傘を畳むシーン、列車通過後、傘を広げるシーンを見物したかったが、次の列車までかなりの時間があるので、ソンテウに乗ってアンパワー水上市場を目指す事にする。ソンテウは交差点に何台も停まっており、行き先の確認が必要だ。

 走る事10分、終点のアンパワーに着く。ここは最近?オプショナルツアーなどで紹介され始めた水上市場だ。規模はダヌアンサドアクより大きいらしい。ただ、祭日、金、土、日のみの開催が難点だ。

 「あれっ、何も無いぞ」。それでもソンテウを降りたタイ人の後を付いて行くと人ゴミが。川の両岸が市場になっているのだ。凄い人波で歩くのも一苦労だ。

 ここは市場と言っても野菜、果物、魚の類ではない。店を見て友人は目を輝かせる。女の子好みの店が軒を連ねているのだ。更にアンパワーの物価は地元タイ人向けらしく安く友人も感嘆する。ただ私には比べようが無いので本当のところはは不明だ。

 友人は立ち止まり菓子類、スイーツ類を次から次にねだり、絨毯飲食総攻撃を始めた。それらを「チムシー、チムシー!」、と私の口に放り込む。そんなに食べられないって。仕上げは、「ソムタムが食べたいなあ」、だ。「食べておいで」、と返すと一目散に岸壁席の確保に走り、空いた席に座る。船の上で調理し、土手を利用した段々に小さな椅子、テーブルを並べ、そこで食べるスタイルの食堂だ。

 私は橋の上からカメラマン。その私に向かって、「おいで、おいで」、と手招きをする。何の事はない。ソムタム以外にパッタイ、イカの姿焼きを注文してほおばっている。何枚も写真を撮った後、友人の元に。人で埋め尽くされた通路を掻き分け掻き分けようやく腰を下ろす。

 目の前でエビを焼いており食欲をそそる匂いが。「食べるかい?」、と尋ねると、「貴方が殻を剥いてくれるなら食べてもいいよ」、とあらら本領発揮だ。手伝いをしている小さな女の子に、5尾100バーツを投げ渡して注文。「美味い、美味い」。しばしの夕食タイム。

 食後再度市場を散策していると日が傾いてきた。時計を見ると既に6時前だ。名残惜しそうに、「もっといたいなあ」、と呟く友人を引き立てバンコクに戻る事にしよう。バンコクに戻ってからも友人は、「マハチャイに行きたいな、今から行こうよ」、と余程気に入った様だ。もっとも”マハチャイ”と言うが、これがマハチャイを示しているのか、メークロンかアンパワーかは聞かなかった。

 既にメークロン発バーンレーム行きの最終列車は出てしまった。マハチャイまで戻ればバンコク行きの列車が有る筈なのでマハチャイ行きソンテウを探す。

 道端に突っ立っているとダムアンサドアクから来た1BOXロッツーがやって来て、ここまでの客を降ろす。車体?に書かれた行き先を目ざとく見付けた友人は、「あっ、これバンコクに行くみたい」、と私の袖を引っ張る。窓越しに運転手に尋ねると「アヌサーワリまで行く」、と言い、丁度今降りた客の座席二人分が空いているらしい。

 メークロン、マハチャイからも同様のロッツーが有る筈だが、ここから乗れるのは時間も手間も省けラッキー。1人85バーツを払いタイ人ばかりの車内へ。空いていると言っても窮屈な最後部座席。長い足?を折りたたみエコノミー症候群になりそう。

 アヌサーワリ・チャイ駅には1時間で到着。往きの半分以下の所要時間だ。着いた時は、すっかり日が暮れていた。

 次回は、もっとゆっくりマハチャイ、アムパワーを訪れたいものだ。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
カップル・夫婦
アクセス:
3.0

クチコミ投稿日:2012/06/01

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