「買う」より、「見る」楽しみ、迷路的市場。
- 2.5
- 旅行時期:2011/11(約14年前)
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by おっちゃんさん(男性)
バンコク クチコミ:16件
土曜日、チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットが開かれる。
終点のBTSモーチット駅で降り、架橋を渡り終えると、そこはもうチャトゥチャック公園だ。
まだ、8時半だというのにあたりは、もう買物客でごったがえしている。
入口が分からなくても大丈夫。とりあえず人の後をついてゆくと、マーケットの中へと迷い込んでいるはずだ。
小屋や屋台が軒を並べ、わずかに出来た隙間をトラックと人が激しく行きかっている。店開きに余念がない大人たちに混じって、小学校の低学年くらいの子供たちが商品を並べている。軒を接した店の間を走る暗い小路へと地元のタイ人たちが吸い込まれてゆく。我々も意を決して、中へと入ってみた。
エリアごとに商品のカテゴリーが分かれているというけれど、ひとたび中へと入ってしまうと、何がどこにあるのか、まるでわからない。迷路のように、縦横に走る路地を右に左に曲がるうちに元の場所へと舞い戻っている。そんなことが何度もあった。
かわいらしい洋服を着せられたウサギの横で、ビーズやアクセサリーが売られ、店番をしているおばさんが隣のおばさんと麺をすすりながら、にぎやかにおしゃべりをしている。
相方はビーズに興味があるらしく、何度も手にとって品定めをしていたが、これが本当に天然石かという点に確信が持てずに、結局買うのを諦めていた。ほしいと思っていたセラドン焼き、ベンジャロン焼きが店頭に雑然と積み重ねられている。かと思うと、奥の棚に鎮座している壺があったりで、どれが買う価値のあるものか、目利きでない者には皆目分からない。キズもの、偽物をつかまされては悔しいので、今回は諦めて引き下がることにした。
市場はその街の胆力というか、バイタリティを示す物差しとなる。
それゆえ、市場めぐりはこの上なく楽しい。だが、それにしてもこの暑さよ! 太陽が屋根を焦がし、その熱が市場内にこもって、その暑いことといったらない。じっとしていても汗が噴き出て、のんびりと店を冷やかすどころではない。涼しい顔で店番をしている地元の人々と、そもそも体のつくりが違うのではないかと、疑いたくなる。虚弱な日本人は、ほうほうの体で、市場を退散することにした。
市場見物としては申し分なく面白い。だが、いざ買物をしようとすると、なかなか難しい面もある。その商品のバンコクの標準的な価格を知らずに、安い高いすら判断できない。
旅の記念に、値の張らないものを少しだけ買うのが無難なのではないかと思う。
- 施設の満足度
-
2.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- アクセス:
- 2.5
- お買い得度:
- 2.5
- サービス:
- 1.5
- 品揃え:
- 3.0
クチコミ投稿日:2011/11/17
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