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福建土楼(永定客家土楼)

  • 5.0
  • 旅行時期:2011/06(約15年前)
こまちゃんさん

by こまちゃんさん(男性)

福建省 クチコミ:1件

「福建土楼(2008年世界文化遺産認定)」
中国福建省南西部の山岳地域に分布する、客家民族とその他の人々により築かれた独特の版築建築物で、客家土楼(はっかどろう)とも呼ばれる。多くの物が、12世紀から20世紀にかけて建てられた。
土楼は通常、関係者以外は入楼出来ない。大きな集合住宅になった建物で、円形か四方形を形成ており、180cm以上の厚い土壁と木材骨格から成り、高さは3階か5階、80家族以上が生活するもの。

客家民族は、原則漢民族であり、そのルーツを辿ると、その多くは古代中国(周から春秋戦国時代)の中原や中国東北部の王族の末裔である。漢民族の中でも、中原発祥の中華文化を守ってきた正統な漢民族である。歴史上、戦乱から逃れるため中原から南へと移動しながら定住を繰り返していった。移住先では原住民から見れば“よそ者”である為、「客家」と言って迫害される事も多かった。

そこで、彼らの民族を守る為の手段として築かれた住居が土楼である。
この土で出来た建物は、通常1つの入口しか無く、その入口も、鉄板で頑丈に補強された厚さ10~13センチの戸板で守られている。建物の最上階には、盗賊を防御するため狭間が空けられている。
福建土楼は、初渓Chuxi土楼群、田螺坑Tianluokeng土楼群、河杭Hekeng土楼群、高北Gaobei土楼群、華安県の大地Dadi土楼群、洪坑Hongkeng土楼群、衍香Yanxiang楼、怀远Huiyuan楼、振福Zhenfu楼、和贵Hegui楼など、46軒を数える。これらは2008年、「生活と防衛を集団で行う組織の、特徴的な伝統的建築と機能の例として、またその環境と調和したあり方に関して」優れた点が認められ、「福建土楼」としてユネスコの世界遺産に登録された。

と言う説明はともかく、その時代に民族を守る為にこんな建造物を設計した事に感服しました。
この広い地区には、3000軒ほどの土楼がありますので、龍岩や諸ヘ州(Zhangzhou)周辺に宿泊し、ゆっくり巡るのも楽しいかも知れません。
ただ、こまが訪問した「永定土楼民族村」以外は、道が良くないのでアクセスはかなり酷くなるそうです。
写真に使ったのは、「土楼王子」とも言われる、永定土楼の「振成楼(4階建て)」(パノラマの分)です。

尚、文中の簡体文字が文字化けしていますが、同じ説明文は旅行記にも載せていますので、そちらをご参考下さい。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
友人
観光の所要時間:
半日
アクセス:
3.0
コストパフォーマンス:
3.0
人混みの少なさ:
4.0
展示内容:
4.0

クチコミ投稿日:2011/07/19

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