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神秘的に浮かび上がる麗しき中世のタピスリー《貴婦人と一角獣》!15世紀ゴシックの邸宅!ガリア・ローマ時代の浴場! Musee National du Moyen Age, Paris

  • 5.0
  • 旅行時期:2008/12(約15年前)
wiz さん

by wiz さん(非公開)

パリ クチコミ:82件

ローマ支配下に入っていた3世紀に、
パリはルテチアと呼ばれていた。    

シテ島には古くからの住人ガリア人が、
左岸の丘と斜面には、ローマ人たちが住んでおり
共同浴場や劇場などローマ風の施設が造られた。・・ 

一番セーヌ寄りの場所にあった 共同浴場 は、
パリの船乗りの同業組合が建設したものだと推定されているそうで、
(『 船頭たちの柱 』=パリ最古の彫刻が美術館内第12室に展示。)
その浴場の遺構が見られるのが、クリュニー中世美術館。

クリュニー中世美術館を囲むサンミッシェル通り(微温浴場)と
ソムラール通り(温浴場)からは、ローマ時代の浴場の石組を
眺めることができるので、美術館をぐるっと一回りするのがおすすめ♪
(美術館入口は、ポール・パンルヴェ広場側。) 

また、下記のようなサイトなどで
 (ここクリュニーを含む)ローマ時代のパリ 
を探して(シテ島に次いで古い歴史をもつ)
カルチェ・ラタン地区 を歩くのも楽しいかも。

◆Paris Roman City
 http://www.culture.gouv.fr/culture/arcnat/paris/en/
◆De Lutece a Paris, sur les traces de la cite gallo-romaine(video)
 http://dai.ly/eTOUrM


そして・・・・・!!

このカルチェ・ラタンに建つ中世美術の殿堂クリュニー中世美術館の至宝!が、
聖獣と貴婦人 を描いた中世の麗しき6帳のタペスリー♪

15世紀後半にリヨンのル・ヴィスト家の注文により、
6帳からなる連作として織られたと伝えられていて、
制作地は不明ですがブリュッセルともいわれているようです。

はじめの5帳のタピスリー は、それぞれ、
【視覚】【聴覚】【味覚】【嗅覚】【触覚】
という ”人間の五感 ”を示す寓意が描かれていて・・
そして、宝石箱を抱える乙女が立つ 6帳目 は、
【 我が唯一の望みに 】 との言葉が記され、
”欲 望 ” を意味する とされています。

現在、【 我が唯一の望みに(A mon seul desir) 】と題された
この6帳目のタピスリーは、それが実際どんな意味を
指しているのかは 解釈 が分かれるところなんだそうです。

「我(私)」とは、描かれた女性のことであり、

●desirを「望み」と理解するなら、
 →女性は差し出された 宝石箱から 首飾り を取り上げている のであり、
  これから 五感 に身を任せていく という 展開の序 にあたる。
  [ ※ ”五感 ”のタピスリーに登場する女性たちは、みな、首飾りをつけている。
      http://www.musee-moyenage.fr/ang/pages/page_id18368_u1l2.htm ]

ところが、現在主流の解釈では、
●desirを「自由意思」ととらえているのだそうで、
 →意志の力でコントロールするという意味で、女性は
  それまで着けていた 首飾り を外して、宝石箱 にしまっていると見る。
  もしそうならこのタピスリーは全体の 終結部 にあたる。

のだそうです。

6点の中でも最も美しいとされる 【 我が唯一の望みに 】 の解釈、
実際、 美術館で目の前で見てみて、6帳目 の捉え方を
自分なりに感じてみるのもおもしろいと思います♪

私は、宝石箱にしまっている・・ の方と考えたいかなぁ^^

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◆クリュニー中世美術館
  Musee national du Moyen Age - Thermes et hotel de Cluny
  住 所: 6, place Paul Painleve 75005 Paris
  休 館: 火曜休、1/1、5/1、12/25
  開 館: 上記を除く毎日 9:15~17:45 (Desk closes at 17:15)
  入館料: 7.5EUR
       (18~25歳 5.5EUR / 18歳未満 無料 / 毎月第一日曜日無料)
  URL: http://www.musee-moyenage.fr/
  館内図: http://www.musee-moyenage.fr/ang/pages/page_id17989_u1l2.htm

美術館の至宝、6枚のタピスリー『一角獣と貴婦人』(第13室)
ノートル・ダム・ド・パリ・ギャラリー『諸王のギャラリー』(第8室) の他、
中世の装飾美術品の展示は・・
ノートル・ダム寺院やサン・シャペルのものであった貴重な彫像類(第10・11室)、
西ゴート族諸王の珍しい奉納王冠(第14室)、
バーゼル大聖堂の金の祭壇前面装飾(第19室)、
オーセール聖堂から集められた聖エティエンヌの一生を描いたタピスリー
(第20室/フランボワイヤンゴシックのチャペル/礼拝堂) 等々。

施設の満足度

5.0

アクセス:
5.0
コストパフォーマンス:
5.0
人混みの少なさ:
4.5
展示内容:
5.0

クチコミ投稿日:2011/04/03

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