行こうと思っていた店が営業していなくて、道端でどうするか悩んでいたら、通りがかった大学生風若人に「何か困っていますか」と英...
続きを読む語で聞かれた。これを幸い「夕飯に、どこか行こうと思っている。この近くでおすすめの雞肉飯は無いか?」と聞いてみた。
あとで考えると、地元民にとっては重圧の問い。仙台で「お勧めの牛タン屋教えて」讃岐で「お勧めのうどん屋」と同じような問い。難しいのは(1)おいしい(2)今営業している(3)歩いて行ける、の3点を満たす雞肉飯屋さんを一軒のみ示すということらしい。悩む若人。そして通りがかったおじ様が若人に事情を聞いた後、最初から仕込んでいたのではないかと思うような白熱したコントが始まる。(中国語わからないので、彼らの口調と身振りから推測している)
「#&**の#$!##はどうだろう」「いやー、あそこは#&&%%だからなあ」「$+++は?」
「むむむ、$+++、、、$+++か、、、あそこを嘉義一番とするのは&&&だしなあ。」「&***は?」「ふーむ、よかろう」
みたいな論議をニコニコしながらしばらく続けた後、紹介されたのが阿樓師火雞肉飯。
ちなみに若人は聞いた場所から2km位の店、南門ロータリー近くの店が一番のお勧めだったのだけど、さすがに遠いので反対されたらしい。次点おすすめ店は深夜しかやっていないのであきらめたらしい。どんだけお勧め鶏飯屋があるんだ。
尚、当方は文化路夜市マップを持っていて、その地図にはたくさん鶏飯屋が掲載されていたのだけど、見事にスルー。行ってもよいけど、まあまあかなという感じらしい。ただし、台鉄嘉義駅近くにある噴水雞肉飯という店(手持ちの地図に載っていた)だけには、頼むから行かないでくれ、と二人から真顔で頼まれた。彼らの白熱した鶏飯屋寸劇から、本当に嘉義には鶏飯屋が多くて味を競っているのだなということがわかる。
ということで、若人達にお礼を言ってから600mくらい歩く。夜市からだいぶ離れて東門ロータリーのちょっと手前くらい。呉鳳北路という片側2車線くらいある広い道沿いの店、まずは二軒先くらいのファミリーマートでビールを買ってから入る。結構にぎわっていた。
火雞肉飯と火雞肉斤を頼んでみた。壁にメニューが張られていて、それを指さして注文したら通じた。火雞肉斤は漢字の様子から考えて、ご飯無しで鳥のスライスだろうと推測した。当たっていた。で、まず鳥肉スライス(七面鳥なのか、鶏なのかを判別できるような舌は持っていない)は、しっとりしていて、ふわっとしていて、うまい、けれん味なく王道にうまい。美味しい以外の語彙がなくなる。醤油みたいなタレと針生姜と合わせるとビールに合う濃い味付けになり、タレにつけないと優しい味わいになる。うまーうまー。
火雞肉飯の方は、優しい味付け。朝ごはんに食べたい。とはいえ、ビールにも合うのでペロッと食べてしまった。肉を食べるというよりも、出汁のかかったご飯がメインという感じがする。
おいしかったです。それ以外に表現しようがない。さすが現地民が推すだけはあった。また行く、絶対行く
なお、嘉義では3軒で鶏飯を食べたけれど、個人的には(1)阿樓師火雞肉飯(ココ)(2)劉里長火雞肉飯>>(超えられない壁)>>(3)林聡明沙鍋魚店
、という順番。林聡明魚店は魚鍋がお勧め。
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投稿日:2019/11/22