8月中旬、バンコク中央駅(ホアランポーン駅)発の夜行Expressに乗り、06時50分、予定時刻のわずか15分遅れでウボン...
続きを読むラチャターニー駅に到着した。
駅前でメーター・タクシーに乗り、市街地北部にあるバス・ターミナル(ボーコーソン)に07時15分到着。なお、このタクシーについては、ウボンラチャターニーのタクシーに関する私の口コミを参照して下さい。
私が乗車したウボンラチャターニーからパークセーへ行く国際バスは、1日二便。早い方の09時30分発のチケットを購入した。
ネット情報では、予約不可、チケットは08時00分から発売とあったが、すでに窓口は開いていた。
パスポートを提示して料金200B(約700円)を払う。先程のタクシー料金が割高に思われてならない。
私のチケットに記されている座席番号は01。今日最初の乗客ということか。予約不可というのは正しいようだ。
(バスに乗車後、指定された座席が「01」ではなく「D1」であることが判明した。東南アジア人の書く数字やアルファベットは、ベトナムでもミャンマーでも判読しにくかった。)
窓口の手前には案内役の若い女性職員がいて、私を窓口まで連れて行ってくれた上、近くの外国人にも入りやすいコーヒーショップが08:00オープンだと教えてくれた。
ターミナル内のベンチが並ぶ待合いスペースの奥には、タイ人向けの食事場所が複数あり、朝食を取っている人の姿も見られる。
8時を過ぎたので、先程教えてもらったコーヒーショップに入る。冷房が入っている上、Wifiが超高速である。
09時を過ぎたので、停車しているパークセー行きの国際バスに乗ろうとすると、先程親切にしてくれた若い女性職員がバスの近くにいて、私に一緒に写真を撮らせてくれと言うので、快諾した。
海外(東南アジア)で他人の記念写真のシャッターを切ることを頼まれるのはしばしばあるが、一緒の写真を撮らせてくれと言われたのはこれが初めて。
外国人と一緒の記念写真をフェイスブックなどにコレクションしているのだろうか。
バスにはすでに7割くらいの乗客が乗り込んでいた。ネットの情報と異なり、欧米人(ファラン)は皆無。
私の座席は最前列の進行方向右手の窓側である。ほぼ定刻に発車した。
チョーンメックの手前で大きな湖の辺りを通る。いい景色である。
チョーンメックに入り、11時20分タイ側のイミグレーションに到着した。タイ人のくじの売り子が入り口の手前にうろちょろしている。
イミグレーションはバンコクの空港と違って、とても空いている。すんなり出国スタンプを押してもらえた。トンネルを出てタイ・ラオスの国境をまたぐ。
ラオス側はカオス状態だった。ラオス側イミグレーションの大きな建物の手前100~150メートルくらいが未舗装の広場となっており、誰でも自由に出入りできる状態。
露店も出ている。通路のようなものはなく、案内の表示も一切ない。
イミグレーションの建物のすぐ手前は工事中らしく、鉄筋が剥き出しになった柱が何本も立っていて、まるで廃墟である。そばには牛たちがのんびり寝そべっている。
ラオスのSIMカードの売り子のおねいさんたちが、トンネルの中やイミグレーションの建物の周囲にたくさんいて、目が合うとニッコリしてくれた。
アライバルの窓口は建物の裏手で、とてもわかりにくい。事前にネットの写真と口コミなどをチェックしていたおかげで、どうにか辿り着くことができた。
窓口の中は、仕切りのガラスが濃い茶色で着色されているため暗く見え、中と外を繋ぐ半円形の空洞はかなり小さい。
身を乗り出して覗き込むようにしないと係官の顔が見えない。空港のイミグレーションとは異質な様子に戸惑うのは、たぶん私だけではないだろう。
「ジャパニーズ」と言いながら、小柄な若い女性係官にパスポートを渡した。この時点で私は、手元に入出国カードを持っていない。
しかし記入を促されることなく、カードも渡されなかった。
100バーツを請求されたので(「ラオス観光基金の徴収金」であると説明するネット情報を事前にチェックしていた。金額も同じ。)すぐ支払うと、その場で入国スタンプを押されたパスポートが返却された。
未記入の出国カードがパスポートにホチキス留めされていた。
隣の窓口では、一人の日本人男性(50~60歳台と見られる、私と同じバスの乗客)が、この徴収金のことだろうか、大きな声で係官に向かって異議を申し立てていた。
ネットに写真が添付されていた、この徴収金について説明する英語の表示物を、私もパスポートを受け取った後で注意して探したが、見当たらない。ラオス語の表示物らしきものは窓口の近くで見かけた。
今回、タイ側からラオス側に来て、このような旅行者(とくに外国人)への配慮の欠如(今年5月のルアンパバーンでの経験と対照的である)を目の当たりにすると、この国の本音のようなものが垣間見える気がしてならない。
お金をたくさん落としてくれる外国人観光客が多数訪問する場所(例えばルアンパバーンの空港)では手厚い配慮を施すが、そうでない場所では自国民に対するレベルの対応に留める。
私がベトナムを長期間旅行して感じたことと、何かしら通じるものがあると思われる。
ただし、ベトナムの方が裏表が無いと言おうか、全般的に外国人旅行者に対して塩対応だったが。
建物の反対側(出国手続きの窓口がある側)へ行くと、ウボンラチャターニーから乗って来たバスがまだ来ていないので、少し焦った。しばらく付近をウロウロして探してしまった。
イミグレーションの建物内の有料トイレでは、8バーツも徴収された。タイの水準からすると、かなり高いと感じる(前日利用したバンコクのホアランポーン駅構内のトイレは3バーツ)。
近くにいたイミグレーションの制服を着た女性にバスのことを尋ねた。
「ここで待て」とのこと。
このやり取りをしている時、若いラオス人のお兄ちゃんが「俺について来い」と私に話しかけ来たが、当然無視する。
私がパークセーまで行くためのバスやソンテオを探している、と勘違いしたのだろうか?
通りの反対側にある銀行で手持ちのタイ・バーツを少し出してラオス・キープに両替しておく。
小額の1,000LAK(約12円)紙幣を大量に渡され、困惑する。銀行なのに10,000LAKや100,000LAKの紙幣を切らしているのだろうか?
そうこうしているうちに、イミグレーションの建物の少し手前の道路にウボンラチャターニーから乗って来たバスが到着していた。
タイ国内は日本と同じ左側通行だが、バスはラオスの右側通行に合わせて道路の右端に停まっている。
乗車して一息つく。半分くらいの乗客が既に戻っている。車内にまでSIMカードの売り子のおねいさんが入って来る。
12時25分発車。国境通過にほぼ1時間を要したことになる。13時20分、終点のバス・ステーションらしき場所に到着した。 パークセーの町の中心からさほど離れていないようである。
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投稿日:2019/08/16