有名旅行口コミサイトにも乗っていて、ミシュランにもあって、予約が難しいということだったので、かなり早めに予約して行きました...
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結果から言うと、期待が大きかっただけに、がっかりでした。
ここはイタリアでは珍しい時間制です。それはきっとレストランがとても小さく、席数が少ないからだと思います。予約時間が7時半か9時半だったので、7時半にしました。2時間というと、これは何、と訊きながら注文して、友達とおしゃべりしながら食べて、ギリギリといったところです。実際9時25分頃には次のお客さんがすぐ後ろの扉から入ってきて、狭い店内で立って待っているという状態で、「次のお客さんが待っていらっしゃるので」と言いに来ました。せわしない感じです。
とにかく狭いので、隣のテーブルとも接近しているし、着席するのも大変なくらい。あれが皆日本人だったら会話も全部筒抜けでプライバシーゼロですが、周りは皆外国人だったので、あまり気にせずにすみました。でも注意してみると殆どの人が英語をしゃべっていて(お店の人が英語でしゃべるのでわかります)現地人は居なかったです。
メニューは一目見て、高いなと思いました。前菜が25ユーロ前後、パスタ類のプリモも25ユーロ前後、メインのセコンドも、25ユーロ以上、ものによっては35ユーロ、といった値段設定ですが、量はそれほど多くないですから、全部食べようとすると軽く一人80ユーロは超えます。全部食べなくてもデザートやワインで70ユーロくらいにはなります。前菜が高いレストランは多いですが、プリモは15ユーロから20ユーロ以下と言うのが、物価の高いヴェネツィアですらも妥当なお値段なのに対し、ここは高いな、とメニューを一目見て思いました。ワインはそれほど飲まないので、グラスにしました。辛口の白で、フルーティーで飲みやすかったです。
肝心のお料理のお味はどうかと言うと、普通。実に普通なんですね。前菜の小エビののったサラダ風のものも、生のアーティチョークを使っているというだけで、期待するほどの美味しさではありませんでした。口コミで評判だった長い貝のグリルは、どれも砂が入っていました。ホタテのグリルは美味しかったですが、他のお店でも同じものを食べた覚えがあり、この店独特の調理法ではないです。
プリモは、ボンゴレのスパゲッティにしましたが、パスタ生地がちょっとモチっとしていて、私好みではありませんでした。好みの人にはいいかもしれませんね。
セコンドは、マグロのソテーの上にアーティチョーク(ちょうど季節のようでした)の刻んだものがのせてあるお料理。マグロがちょっとパサパサしていました。
デザートはパンナコッタ。普通の美味しさでした。
総合的に、お味の方は、ごく普通の美味しいレストランのお味です。(貝の砂はイケませんでしたが)ミシュラン指定のレストランとはどうしても思えない、不思議です。あまりに有名になってしまい、観光客ばかりなので、手抜きをしているのでしょうか?
店員さんは親切でした。ちょっと親切すぎるくらいなのが、商業的かなとも思いました。
店内の狭さとせわしない雰囲気、お味、時間が限られていること、お値段の高さ、を考えると、また行こうと言う気にはならないレストランでした。
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投稿日:2015/03/15