現ドーハ空港の出発ターミナル及びプレミアムターミナルの目と鼻の先に位置するトランジットには最適なホテル。出張や乗り継ぎで何度か利用させて頂きましたが、ビジネスユースやトランジットユースに特化しており、ラッフルズホテルのように「ホテルを楽しむ」利用者にはドライすぎる感があります。
ホテルは対になった客室用の建物の間にガラス張りの中庭がある作りで、中庭に面した部屋に当たると基本的にカーテンは閉めっぱなしにせざるを得ません。もっとも、外側に面している部屋であっても眺望は楽しむに値する物ではありませんが…。
ベッドは大型で申し分ない睡眠を約束してくれます。枕も2セットづつ+抱き枕(?)のようなクッションがあり、自分の好みの硬さの枕を選べます。空港の近くではありますが、防音が良いのか、途中で目覚める事は今まで一回もありません。
湯船につかってゆっくりと…が疲れを取る手段の方には悲報ですが、バスルームにバスタブはありません。しかし、私同様、日ごろシャワー派の方にはかなり大きなシャワーブースがあり、十分満足できます。普通のハンドシャワーに加えレインフォレストシャワーも完備。
このホテルの最大の弱点はネット環境。もちろんWi-Fiも完備されているのですが、今のご時勢、有料でかなり高額。バンコクの安宿ですらWi-Fiは無料だと言うのに…。確か3時間だけではありましたが、ホテルのレストランやカフェで飲食をすると、リクエストベースでパスワードが無料で頂けます。ちなみに全館Wi-Fi完備をうたっておりますが、部屋によっては電波が弱いです。ノートパソコンでは問題なかったですが、スマートフォンだと時々途切れます。
カタールは一部の高級ホテル等を除き、来訪者が酒を飲む事ができる場所はほとんどありません。しかしロターナは飲酒ができる数少ないホテルの一つ。ホテル内のレストランでも部屋のミニバーでも酒類が準備されております。(但しラマダン中は一切提供なし)
ホテル全体の雰囲気は、とても居心地がよく、夜になるとグランドピアノの演奏や中東の弦楽器ウードの生演奏があり雰囲気を盛り上げてくれます。スタッフも丁寧かつ親切で対応は極めてプロフェッショナル。
中心部から少々離れておりますが、タクシーも1000円未満でスーク・ワキフまで行けるので立地に問題を感じる事はほとんどありません。むしろ空港までの距離がそれを全て相殺してくれます。