個人手配の一人旅は何度かしており、イスラエル・ヨルダンを旅するに当たって利便性を考え初めてのバックパック旅を決意。それに伴い、予算を抑えることと、イスラエルはユースホステルがきれいで充実していると聞き、ユースホステルを利用することを思い立ちました。そんな中、エルサレムの旧市街で探していると見慣れない「ホスピス」なるものを発見。元々は中世ヨーロッパで、旅の巡礼者を宿泊させた小さな教会だそうです。しかも場所がヴィア・ドロローサ。入り組んだ旧市街ですが、ダマスカス門から入れば分かりやすい場所です。教会好きでもあったので、迷わずこちらに決めました。名前の通り、オーストリアのホスピスです。旧市街は道が細かく込み入っているし整備されていないのでスーツケースなどは運びにくいし路に迷いやすいです。そんな中こちらは門から近いので本当に便利でした。ヴィア・ドロローサにあるので当然観光地ど真ん中です。屋上からは金のドームも見えました。歴史の中にいるんだと実感します。建物はヨーロッパらしくきれいで内装やインテリアが素敵でした。中にカフェもあるので夜にアルコールやケーキも戴けます。2泊して一度死海方面へ行き、戻ってきてまた1泊お世話になりました。違う部屋に泊まりましたが、どちらも8人~10人くらいの部屋だったと思います。他のドミトリーはベットが結構窮屈に入れ込まれていることが多い印象ですが、こちらは一部屋が広く、スペースが十分に取られています。荷物を入れるロッカーも備え付けられており大きくきれいで使いやすかったです。朝食も質素とか言うことはなく種類も多くホテルで戴く朝食と変わらなかった印象です。行く前に、つたない英語で複数回メールで問い合わせをしましたが、毎回その日のうちに丁寧に返信してくれて不安もまったくありませんでした。シャワーも温かいお湯が出ましたし、備え付けのドライヤーもありました。宿泊客は(イスラエル全体的に)ヨーロッパの方が多く、特にこういう施設だからかおとなしい方が多く、アジア人は見ませんでした。建物内ではヨーロッパ(西欧)にいるかのような錯覚に陥りました。