チェンライからメーサイに遊びに行き、急遽一泊することになった。
現地で知り合った女の子に訊いてみると、「ワントンが外国人にはいいわ」、と言う。しかも「フロントで働いている友達がいるので、訊いて上げる」、と私の意思も確認しないで携帯で連絡を取り話し始めた。
そして、携帯を切ると満面の笑みを浮かべ、「部屋は大丈夫だって、1000バーツだよ。それに朝ご飯も付いているって、安いでしょ」、と鼻をピクつかせ得意顔。
「せっかくの好意だ、まあこのホテルでいいか」、と有り難く礼を言う。だがここはタイ、女の子へのコミッションが含まれているかも。
そのまま女の子に案内されホテルに向かう。パホンヨーテン通りをミャンマーに向かいサーイ川に架かる国境橋の手前の道を右折するとホテルはすぐそこに。パホンヨテーン通りからホテルまでは土産物屋がぎっしり。
ホテルは年季の入った外観だが、思ったより立派。ロビーは少し暗い感じかな。部屋はごく普通の作りで、これといった特徴はない。ただ、丸く突き出たバルコニーからのミャンマーの景色は素晴らしい。遮るものがなく正にパノラマだ。ただ、ミャンマーとの国境橋付近は見えない。右手向こうの小高い丘の上に金色に輝くパゴダが見える。先ほど歩いて登ったパゴダだ。歩き疲れたと思ったら、あんなに遠かったのだ。
そうだ、丘の上のお寺に行ってみよう。確かサソリのモニュメントがあったはずだ。ホテルを出て、パホンヨーテン通りを横切り、人で溢れかえっている細い商店街を突っ切ると寺の麓に出た。そこから階段で頂上を目指す。さすが、頂上まで行くと堪える。モトサイで昇れば良かった。しかし、ここからは絶景だ。メーサイ、対岸の田園風景が一望だ。
疲れ切ってホテルに戻る。そろそろ大好きなマッサージに行こう。フロントの女の子に訊くと「エントランスの前の建物の2階にある」、との事。早速スタコラと2階に上がり料金を確認する。2時間200バーツと言うのでお願いする。チェンライ市街と同じ料金だ。
マッサージ娘はほとんどがミャンマー人らしくい。話しているとホテルの部屋まで来て揉んでくれる様だ。しかも出張料金は無く、店と同じ価格と言う。この点はチェンライ市街と違う。渡りに船とばかり夕食後、4時間のマッサージをホテルの部屋でお願いする。
チップ込みで500バーツ札一枚でこと足るとは北の端まで来た甲斐があったというものだ。
なお、朝食は中華系ホテルとありショボく期待しない方が良いだろう。
いすれにしてもローカルホテルの感は否めないものの、また泊まってみたいホテルだ。