アユンリバープールヴィラに3泊しました。
渓谷、アユン川、小さめのライステラスをヴィラのテラスから一望できる評判通りの絶景のホテルです。
レストランからの眺望も素晴らしいですが、高い場所にあるので、ここからは渓谷しか望めません。(でも、十分贅沢な眺めです)
爬虫類や虫が苦手なのですが、ウブドのヴィラだからある程度は仕方ない・・・と覚悟して行きましたが、結局到着日の翌朝、テラスで小さなヤモリを見たのと、散歩中に1度だけ大きめのトカゲが植え込みに入って行く姿を見かけただけ。
室内には電気蚊取り器がセットされているので、ヴィラ内で蚊に刺されることもありませんでした。
「こんなに緑がいっぱいで、けっこう鬱蒼としている場所もあるのに、不思議なほど虫がいない」と思っていたら、室内にあった施設案内の中に「週2回、月曜日と木曜日の夕方に殺虫剤の空中散布を行っている」と書かれてあるのを見つけて、ちょっと複雑な気持ちに・・・。
でも、まあ、殺虫剤自体は時間が経てば、揮発するものでしょうし、私のような「自然の中で癒されたいけど、爬虫類や虫は嫌い」というわがままな観光客を迎え入れるためには、致し方ないメンテナンスの一つなのでしょうね。
私が宿泊したNo.29のヴィラは、レセプションまで歩いても5分とかからない、アユンリバープールヴィラの中では、かなり上流に位置していたと思いますが、それでも夜は川のせせらぎが室内まで聞こえてきます。(当然、窓は閉めています)
下流のヴィラだったら、音に敏感というか神経質な方なら、けっこうあの音は気になるかもしれません。
ただし、蛍を見たい方は下流のヴィラをリクエストしてください。
中流や上流のヴィラでは、「下のヴィラの灯りが邪魔をして、絶対蛍は見られない」というスタッフの話でした。
素晴らしい景観もさることながら、このホテルはホントにスタッフの気遣いが素晴らしいです。
皆さんも書いていらっしゃいますが、敷地内ですれ違ったスタッフは例外なく、心からの微笑み(に見える)と挨拶を欠かさず、とても好感が持てました。
日本語が堪能と言えるスタッフはそれほど多くない(1人、前職は日本語ガイドをしていたという方に会いましたが)ですが、簡単な日本語を理解するスタッフは少なくないので、特に英語が堪能でなくても、困ることはありません。
昔、確か結婚15周年の旅行でリージェントチェンマイ(現フォーシーズンズチェンマイ)に泊まった時に、事前に「その記念旅行」ということをメールで知らせておいたら、部屋にフルボトルワインのプレゼントが置かれていました。
今回は銀婚式だしなぁ、とかなり期待してメール連絡をしたところ、「そのことを十分気に留めさせていただきます」という返事が来たので、「どんなプレゼントがあるのかしらん?」とワクワクしていたのですが・・・初日、2日目と何もなし。
3日目の夜にバトラーから部屋に電話がかかってきて、「明日のランチの時に我々は貴方方にワインを用意します」と言われ、「やっぱり言ってみるもんだね」とはしゃいでいたのですが・・・
翌日のランチで、レストランのスタッフが普通にドリンクメニューを持って来てオーダーを取ろうとするので、昨夜の電話の内容を伝えたところ、「誰が言いましたか?」「ハネムーンケーキのことですか?」「今日はそのバトラーが休みなので、連絡をとってみます」etc.なかなかすんなりと話が通じず。
かなりすったもんだして、昼間でもあるし、特にワインが飲みたいわけでもなかったので、もうビールでも頼もうかと思った頃、やっとグラスワインが1杯ずつサーブされました。
このやり取りは正直疲れました。
バトラーさんも私たちへの予告電話はいいので、それよりレストランスタッフへの申し送りを徹底して、サプライズ的にワインを提供してくれた方が、たとえグラスワイン1杯でもうれしさが倍増したと思います。
しかし、チェックアウト時にホントに助けられたことがありました。
バゲージダウン(厳密に言うとダウンではないですが)を頼むべく、カートを呼んだのですが、今まで宿泊したホテルはただ命じられるままに、荷物を運んでくれるだけということが大半でした。
ところが、クプクプは違いました。
ヴィラの玄関先で荷物を渡そうとすると、「ちょっとお待ちを」とスタッフがいったん部屋に入ったので、「冷蔵庫チェックでもしてるのかな」と思ったら、すぐにニコニコしながら「お忘れですよ」とあるものを片手に出てきました。
そのあるものとは・・・レストランやスパに行く時にだけ持ち歩いていたお財布を入れた小さなバッグだったのです!
スパ終了直後にチェックアウトしたので、スパから持ち帰ったそれを部屋のどこかに放り出したまま、慌て気味に最後のパッキングをしたのが原因でした。
もし、あのスタッフの最終チェックがなかったら、夜になってクタのショッピングモールで買物をするまで気づかなかった可能性が大です。
今でもあのちょっとご年配のスタッフには、大大感謝です。