公園の向こう側には、レンガ造りの赤煉瓦酒造工場があります。歴史を感じさせる建物です。
- 4.0
- 旅行時期:2023/06(約1年前)
-
by Lily-junjunさん(男性)
王子・十条 クチコミ:19件
「醸造試験所跡地公園」へのアクセスは、JR京浜東北線「王子駅」の北口改札口を出て、左方向に進むと「親水公園口」になります。「親水公園口」を左折すると目の前に「本郷通り」があるので、そこを右折します。道なりに坂を160mほど直進すると信号(表示名「音無橋」)があります。横断歩道を渡り左折し、直ぐの角を右折し、そのまま道なりに20mほど進むと「醸造試験所跡地公園」があります。今回は、その右手奥にある「赤煉瓦酒造工場(旧醸造試験所第一工場)」にスポットを当てて説明します。
「旧醸造試験所第一工場」は、国による醸造技術の研究・発展を目指し、明治37年(1904年)5月に創設された「大蔵省醸造試験所」の「清酒醸造試験工場」として設立されました。何故、大蔵省の管轄になったのかというと大蔵省は酒税とも密接な関わりを持つことからだそうです。「大蔵省醸造試験所」の「清酒醸造試験工場」がここに設置された理由は、幕末に「滝野川大鳳製造徐」が置かれた敷地の一部で、水利が良く、王子停車場(現在のJR王子駅)も近いという理由だからそうです。設計は、明治の3大建築家の1人である「妻木頼黄」です。この建物は、通称「赤煉瓦酒造工場」といい、ドイツのビール工場を手本に設計された明治期の貴重な煉瓦造り建造物であるとともに、産業遺産としても貴重とされています。一部3階建、地下階に貯蔵室を持つ煉瓦造りで、外観を化粧レンガ小口積みとし、外壁上部はレンガを櫛形に並べたロンバルド帯風の意匠となっています。平成26年(2013年)12月に、建築学上貴重であり、歴史的価値が高いことから文化財審議会で審議の上、「国の重要文化財」に指定されました。「赤煉瓦酒造工場(旧醸造試験所第一工場)」は、10月下旬から11月上旬、「東京文化財ウィーク」の期間中は、内部が特別公開されますが、それ以外は、個人向けの一般公開はされていません。更に敷地内にも入ることができず、場の北側に隣接する「醸造試験所跡地公園」から、敷地のフェンス越しに、建物の外観を見ることになります。団体による見学はできるそうですが、人数制限があり、原則として10名以上25名以内の団体で、平日9:00~17:00の観覧(観覧時間は約1時間)が可能だそうです。ちなみに観覧料は、1団体あたり6,000円です。かなりハードルの高い条件ですよね。また、内部を見学できる施設は、「ボイラー室」、「原料処理室」、「廊下」、「旧麹室」の四箇所にあるそうです。中に入れなくても「醸造試験所跡地公園」から建物の全景を見るだけでも素晴らしい施設と分かるはずです。
01_【一口メモ】
所在地…〒114-0023 東京都北区滝野川2丁目45-9
02_【アクセス】
⑴ JR京浜東北線「王子駅」北出口から徒歩7分500m
⑵ 東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」出口から徒歩9分650m
⑶ 東京メトロ南北線「王子駅」3番出口から徒歩7分500m
⑷ 東京さくらトラム(都電荒川線)「飛鳥山」出口から徒歩5分400m
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- JR京浜東北線「王子駅」北出口から徒歩7分500m
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 公園には、親子ずれが楽しそうに遊んでいる姿が見受けられました。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 清酒醸造試験工場は、平成26年(2013年)12月に、建築学上貴重であり、歴史的価値が高いことから国の重要文化財に指定されました。
クチコミ投稿日:2024/07/11
いいね!:0票