県内で発見された装飾古墳の原寸大模型がいくつも
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- 旅行時期:2023/08(約2年前)
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by たびたびさん(男性)
山鹿 クチコミ:30件
熊本県立装飾古墳館は、装飾古墳を前面に出した九州ならでは熊本ならではの博物館。ジャンルとしてはマイナーな感じもしますが、県立の施設だし、建物とかはとても立派です。
ちなみに、装飾古墳は全国に660。九州が386で、うち熊本が195。熊本は装飾古墳のメッカであることが分かります。
縄文時代から弥生時代、古墳時代の基本的な解説から、県内で発見された装飾古墳の原寸大模型がいくつも展示されていて、その個性ある文様はやはりローカルな性格が強いものだと感じます。
古墳館にはその点について特段の説明はないので、あくまで私の見方ですが、つまり、古墳時代の幕開けは大陸から新たな文化を持った人々の流入。弥生時代、小さなクニが集まり大きなクニにまとまっていくという流れはありますが、その延長線上に古墳時代があるというのはちょっと無理がある。あまりにも外形上の違いがありますからね。そして、海外から来た新たな人々は一様ではない。ひとつはヤマト政権につながる人々だったし、それ以外の集団も複数あって、装飾古墳を造った集団もその中の一つ。そして、その集団もその後ヤマト政権に改めて組み込まれるという流れでしょう。
縄文時代から弥生時代への変化、弥生時代から古墳時代の変化。そこには文化の伝播による変化とともに最後の決定的となる要素は人々の流入。その辺りはまだまだこれから解明されていくことになると思うのですが、装飾古墳もその辺りの有力な手掛かりになればいいなと期待するところです。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.5
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 展示内容:
- 5.0
- バリアフリー:
- 4.5
クチコミ投稿日:2024/05/29
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