白梅学徒看護隊が入っていた野戦病院壕である。
- 5.0
- 旅行時期:2023/06(約3年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
知念・玉城・八重瀬 クチコミ:60件
八重瀬公園から3km弱程離れたところに急遽広がる駐車場がある。ヌヌマチガマ、沖縄戦に於いて第24師団第1野戦病院新城分院となっていた場所である。以前はこのような立派な入口周辺施設はなかったのだが、八重瀬町が〝平和学習〟向けに壕内に下りる階段や、トイレや駐車場を整備した。施設は整ったがその後〝施設管理者〟を委託したNPO団体が、入壕の管理を一手に引き受け、入壕に同伴する他団体のガイドを締め出したということから揉め事に発展し、実際個人では入壕できないという状況が続いていた。
そのような経緯があったが、コロナ禍に於ける体験希望者の減少から状況が変わったようで、八重瀬町が認可しているガイド団体の引率化で個人での入壕も可能となったようであった。偶々見つけた八重瀬自然遊学センターの入壕体験の情報で今回の入壕が可能となった。
入口に立派な階段が設けられていることは、他のガマや壕と大きく違うが、中に入ってしまえば同じである。自然壕であるが、大きな穴が開いており、そこから光が入ってくるが、これだけ大きいものであれば砲弾なども着弾したのではと思える節があった。このヌヌマチガマは水には困らなかったようだが、逆に4~6月という梅雨の時期、壕内の水量の増加から野戦病院壕の中では早めに撤退したという記録が残っている。
壕を出た学徒他病院職員は八重瀬公園の第24師団第一野戦病院を経て、白梅の塔付近の壕に移るもそこで米軍の猛攻に逢い、46名の学徒のうち22名が戦死している。
ヌヌマチガマだけのことではないが、白梅学徒隊の足跡を辿るにあたり〝欠かせない〟戦跡のひとつであることには変わりはない。費用の点ではちょっとお高い気もするので、募集団体を募り、一人頭のコストと手軽さを記せば、もっと大勢の〝関心のある人々〟が訪れてくれるのではと思えた私であった。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 南の駅やえせより車で5分。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 訪れた際には誰にも会わなかった。
- バリアフリー:
- 3.0
- 階段が設けられたが急であり、足元も良くはない。
- 見ごたえ:
- 5.0
- ガマの特徴が強烈で、往時の苦労が偲ばれる場所であった。
クチコミ投稿日:2023/10/07
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