宇佐海軍航空隊の歴史
- 4.0
- 旅行時期:2022/12(約3年前)
-
-
by たびたびさん(男性)
宇佐・豊後高田 クチコミ:99件
宇佐には戦前、宇佐海軍航空隊という航空母艦に搭載する艦上爆撃機・艦上攻撃機の搭乗員の延長教育の機関がありました。国内では最大の規模で、終戦末期の沖縄戦では特攻部隊が編成されたり、直接、空襲にもあっているんですね。その遺構が市内にはいくつか残っていて、そのエリアの一角に建てられたのが宇佐空の郷。建物は宇佐海軍航空隊の司令部庁舎をモチーフとしたデザイン。パネル展示では、宇佐海軍航空隊の説明や周辺の戦争遺構巡りを紹介しています。
ちなみに、九州では知覧が有名ですが、そちらは陸軍の航空隊。内容的には特攻に焦点をあてていますが、こちらはそういうことはないですね。ただ、調べると出撃機とか戦死者の数は海軍と陸軍は同じくらい。全体では3300機とか4000人とかの数字もあって、なかなか重たい歴史です。
一方で、そうした事実をどう受け止めればいいのかは意外に難しい。国を守った英雄には間違いないのですが、戦争はしてはならないもの。単純な美化も違うように思います。反面、ウクライナのように侵略を受ければ武器を取らざるを得ない。しかし、侵略戦争かそうでないかとかはある面曖昧で、たぶん、今でも太平洋戦争の総括をしようとするとあれは侵略戦争ではなかったとする人もいなくはないですね。そういう意味では、歴史を正しく認識することが戦争を二度と起こさないことにつながるというのは、実はあんまり分かっていない人なのかな。戦争の記憶を風化させることなく、少なくとも平和が大事であると言い続けること。私はむしろそこにこそ真実があるのではないかと思います。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2023/07/02
いいね!:1票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する