レールバスで樽見へ
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- 旅行時期:2022/07(約3年前)
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by おけいはんさん(男性)
本巣・山県 クチコミ:1件
大垣~樽見間、19駅、34.5kmを結ぶ第三セクター路線。1956年3月に開業(1958年に美濃神海まで延伸)した国鉄樽見線を第三セクターに転換した路線で、転換後の1989年に樽見まで延伸され「樽見に行くことのできる樽見鉄道」になりました。もともとは福井県大野を経由して金沢まで伸びる路線として計画。しかし、国鉄赤字悪化により計画は建設が進んでいた美濃神海~樽見間も含めて凍結され、更に廃止が計画されました。転換当時、本巣にあるセメント工場からセメント輸送も行っていたことから、貨物列車も運行され、経営も順調でしたが、2006年に廃止され旅客輸送となり、一時は経営危機に。経営努力で持ち直して現在に至っています。
大垣駅はJRのホームを間借りしており、ほとんどの列車が6番ホームから発車。JR東海道本線の新快速との接続も良い。ただし、樽見鉄道はICカードが使えないので、乗車の際は「ICカード処理連絡票」、降車の際は「降車証明書」を受け取ります。
大垣を出ると東海道本線と並走。揖斐川をわたったところで左にカーブして分かれます。東大垣、横屋あたりまでは郊外を走る列車というイメージで、比較的乗客も多い(立席が出るくらい)。十九条を過ぎると田んぼが現れはじめますが、駅に近づくと住宅も多くあり、ローカル線のイメージとは少し異なる。本巣市に入り、突然、ショッピングモールが現れると、モレラ岐阜駅に到着。お客さんのほとんどがこちらで下車。大垣~本巣間の区間列車が多い理由がよくわかる。本巣に近づくに連れて、田んぼの割合が増加。大垣から30分弱で、本巣駅に到着。車庫があり樽見鉄道の中心駅であり、街の中心地でもあると思うか、駅周辺には住宅と畑しかなく、思ったよりも寂しい印象。本巣を過ぎると、ローカル線の雰囲気が強くなる。綾部の先のトンネルを抜けると景色が一変し、根尾川の渓谷に沿って走る。神海からは樽見鉄道になってから開通した区間。渓谷を縫うように走り、景色は良い。終着駅、樽見が近づくと淡墨桜を見ることができる。樽見駅では、列車到着と同時に、市営バスがやってきて乗り換えもできるが、乗換客は少ない。
ダイヤは、始発が大垣発神海行6時21分、本巣発大垣行5時39分、樽見発大垣5時55分、終電が大垣発本栖行23時1分と、通勤通学客に配慮したもの。大垣~本巣間は朝夕は30分に1本程度、それ以外は90分に1本。本巣で乗り換えの場合があります。北方真桑で列車交換することが多い。
車両は、レールバスを使用。転換当初は、バス部品を多用した小型のレールバスを使用。2006年までに、3セク向けの気動車に置き換えられています。最新型は2018年に投入されたものでエンジンの馬力もパワーアップしています。三木鉄道からの移籍車両を除きロングシートで車窓は少し見にくいかも。車体の標準カラーは青地に赤と白の帯という、当時では奇抜なものでしたが、今となっては普通かも。全面広告の車両も多い。
観光客を除くと乗客の多くは交通弱者と言われる方々が多い。経営危機を乗り越えたので、あとはなんとか経営が維持できるよう頑張って欲しいな。
- 施設の満足度
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4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 乗り場へのアクセス:
- 4.5
- 車窓:
- 4.0
クチコミ投稿日:2022/12/18
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