中尊寺

「金色堂」の豪華絢爛のイメージが変わりました

4.5
旅行時期：2022/09（約2年前）

by ふるぎつねさん（非公開）

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東北方面へは何度も旅行していますが、なぜか今まで訪れたことがなかった中尊寺。
あの有名な「金色堂」は一度は見ておかなくては、と楽しみに出かけました。
ちょうど運悪く台風１４号が東北方面へ近づいてくるタイミングで、予定を変更するか悩みどころでしたが、幸い大きな影響は出ずにすみました。

中尊寺＝金色堂　のようなイメージがあり、漠然と絢爛豪華な寺院がたくさんあるように思っていましたが、実際のところ中尊寺は全体としてとても静かで、長い時間の流れとそれに伴う”侘び寂び”のようなものを感じさせる空間でした。
もっとも有名な「金色堂」自体はそれはそれは見事な造形で、その全体が眩ゆい金箔で覆われた見事なものでしたが、正直「堂」というイメージからすると想像より小さく感じました。堂内に納められた黄金の仏像の台座部分には藤原氏４代の亡骸が納められているとのこと。豪華さ以上に、何か切なく重い感慨のようなものを覚えました。
争いのない極楽浄土のような世を作ろうと願った奥州藤原氏の栄華を今に残す貴重な国宝で、是非１度は見ておくべきものだと思います。

金色堂以外にも発掘によって見つかった１２世紀頃の貴重な資料や仏像など、見るべきものはたくさんあり、中尊寺の観光にはしっかりと時間を割いた方が良いと思います。