閻魔王宮の役人、小野篁の通勤経路だった冥界への入口
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- 旅行時期:2020/10(約5年前)
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by piglet2017さん(非公開)
東山・祇園・北白川 クチコミ:80件
小野小町の御先祖で、昼は平安京朝廷に出仕、夜は閻魔庁第二の冥官として働いていた優秀な官僚、小野篁ゆかりのお寺です。死後に誰もが通る六道の辻にあり、死者の魂をよみがえらせるために撞く専用の鐘が納められた鐘楼もありました。
小野篁が作った迫力ある閻魔大王像の横には、等身大の小野篁像もありました。身長190センチもありそうな大きな人だったようです。本堂裏手の庭園には、小野篁が通っていた冥土通いの井戸も残されています。深さ100mもあり、井戸の上から冥界への入口を覗いてみると、LED電球が井戸の底深くまで伸びていました。そばには地底100mの地下水をくみ上げた黄泉がえりの井戸の水もありました。本堂の屋根の真下辺りに、烏帽子姿の猿の木像が井戸の方を向いて座っていて、冥土への入口を守護していました。小野篁は、映画『空海』にも出てきた嵯峨天皇に仕えていた役人で、ボランティアガイドさんによると、嵯峨天皇からの謎々「子子子子子子子子子子子子」を見事に解いたことでも知られているそうです。空海が作った毘沙門天立像、だるまユニットによる現代風の解釈で地獄を描いた篁卿六道遊行絵図など、不思議なものが見学できる異色のお寺でした。
- 施設の満足度
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4.0
クチコミ投稿日:2022/08/20
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