琉球王国の偉大なる居城　～　浦添城跡

3.5
旅行時期：2021/12（約4年前）

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浦添大公園の中の歴史的ゾーンに位置する国の重要史跡「浦添城跡」は琉球王国が首里城に移される以前の１３世紀～１５世紀の２００年余りにわたり琉球国中山の舞台に成ったところです。

標高１３０ｍの琉球石灰岩の丘陵地帯に位置し、東シナ海から読谷まで見渡せる景観を持ちますが、それゆえに過去に様々な外敵からの侵略もあって不幸な生い立ちを持つ城です。

特に北側に聳える琉球石灰岩で固められた城郭の石垣は威風堂々たる強固な印象を与え、更なる頂上までの数百メートルの断崖は圧倒的な強さ、難攻不落なイメージを感じます。

その頂上が前田高地であり、沖縄戦において米国軍にも多大な犠牲者を出した映画・ハクソーリッジで一躍世界中にその名を知らしめることに成りました。
第二次世界大戦の沖縄戦で衛生兵で従軍した主人公の実体験を描いた戦争ヒューマン映画で、鋸のような崖から米軍が付けた呼称がハクソーリッジです。
監督が俳優のメルギブソンということでも随分話題にも成り、２０１６年に封切られると
全世界で１億７５００万ドルの興行収入を上げ、翌年にアカデミー賞の録音賞と編集賞を受賞してます。

映画を観てこの場に立てば複雑な思いの中で、二度とこのような悲劇が起こらぬように我々はここからも学ばなければ成らないことが多分にあるように思います。

城内には”浦添ようどれ”という陵墓や”ディーグガマ”と呼ばれる神聖なる場、１５９７年にに整備された首里城とを結ぶ古道の石畳、総合的な浦添グスク・ようどれ館など琉球王国の歴史を知る上で重要なところなんですね。