狭いスペース、拍子抜けするほど貧弱な展示、官僚的な接客

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旅行時期：2022/02（約4年前）

by beanbagさん（男性）

横浜クチコミ：20件

幼稚園年長の孫を預かることになり、訪れました。
私鉄の鉄道博物館にはこれまで「京王れーるランド」、東急の「電車とバスの博物館」、横浜市交通局「横浜市電保存館」を訪れたことがあり、ここが４番目です。

結論から言うと、ガッカリです。「京王れーるランド」はレストランまで併設する一大テーマパーク、「電車とバスの博物館」はシミュレーターが充実して、鉄ちゃんを惹きつけるマストスポット、「横浜市電保存館」は何台もの市電車両が展示されて垂涎ものです。翻って当ミュージアムは、狭いスペースに貧弱な展示、それだけならまだしも、利用者目線を欠いた官僚的なシステムと接客に問題があります。子供騙しと割り切れば良いのかも知れませんが、企業イメージを損なうことにすらなりかねません

横浜駅からほど近い、みなとみらい地区の京急本社ビルの中にあります。これが全ての問題の発端です。あるいは、みなとみらい地区にビルを建設するには、おそらく一定の集客施設を設置することが義務付けられているからかも知れません。なので一応の体裁は整っていますが、『仕方なく作った』感満載です。

見せ方はおざなりです。
「京急ヒストリー」は、それなりに興味深いものと思われますが、暗い車両の内部に展示されているので、丁寧に見ようという気持ちになれません（これも展示スペースがないから）。
Nゲージのシミュレーターは「調整中」、立派なジオラマですが操作できる車両が少ないので利用者の調整がつかず、あえて稼働させていないのではないかと推測されます。
運転シミュレーターは１台だけ、しかも事前予約が必要で体験できるのは１回だけ。
有料アクティビティは２つありますが、事前予約するには午前と午後に分ける必要があります。それぞれが５分と30分程度で終わるのに、昼食を挟んで他所で何時間も待つ必要があります。
当日は、それほど混んでいなかったので時間調整をお願いしても、担当者からは「予約で満員」とにべもない返事（しかし、４席ある３席しか使っていません）、顧客目線のカケラも感じられません。さすが鉄道会社、官僚体質はこんなところにもしっかり根付いています。

沿線住民でもない限り、わざわざ行くほどの内容ではありません。京急も汚名挽回を図るなら、沿線のどこかに広いスペースを確保して、ちゃんとした博物館を造ることをお勧めします。