素材の香りを大切にする繊細さが感じられる新中国料理を堪能（昼は海側個室がおすすめ！）

4.0
旅行時期：2022/01（約4年前）

横浜クチコミ：49件

米寿祝いを何処でやりたいか母に訊いたら、以前街側の窓際席で美しい夜景を眺めながらいただいた中華が美味しかったとのことで、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル最上階の驊騮が希望とのことでしたので、海側の個室を予約しておきました。
満州国最後の皇帝溥儀や西太后の肖像画が飾られた通路の先にあった個室は、海に突き出した個室「天空」に隣接する部屋でしたが、４人席ながら広々と空間が取られており、窓からは横浜ベイブリッジと鶴見つばさ橋や行き交うシーバスほかの船舶が眺められたほか、東京スカイツリーまで遠望することが出来ました。眼下には横浜ハンマーヘッド（新港埠頭）やぷかり桟橋も見下ろせる最高のロケーションでした。大桟橋に何も停泊していなかったのは少し残念でしたが・・・。部屋代が８,０００円はちょっと高いかなぁと思っていたのですが、新型コロナの感染拡大傾向の中では、高くない安心料だったと言えます。
スパークリングワイン（ドライバーの私はノンアルorz）で乾杯した後の料理は「特撰名菜」と呼ばれるコースでしたが、
最初の「前菜の盛り合わせ」からシェフの一工夫が光る品々でした。旬のホタルイカもそうでしたが、それぞれの素材に最も合う味付けを考えて並べていることが感じられるものばかりでした。マンゴーやドライトマトの酢漬けも、実に複雑な味わいでした。
「魚コラーゲンと蟹肉、衣傘茸の紅花香りスープ」は、熱々！　単なる蟹肉入りフカヒレスープではない、納得の味わいでした。
「大海老、帆立貝と野菜のバジル風味炒め」はその名の通り大きな海老と肉厚の帆立が食べごたえを感じさせてくれる一品でした。バジルが使われているのでイタリアン風かと思いましたが、しっかり新中華でした。このあたりでスパークリングワインは空けてしまったので、ホテルオリジナルブレンドティー“美肌彩茶”を持って来てもらいました。
カリュウシグネチャーメニューとしての「フォアグラのステーキ　柔らかあわび姿添え」は、実は滋味漂うスープに敷かれた蕪の旨さを堪能する料理かも知れません。
「スペアリブのオレンジソース煮込み」はオレンジ！でしたがほどけるほど煮込まれたスペアリブとの相性はベストマッチでした。
「点心師のおすすめ蒸し点心二種盛り」も熱々！！　ニラの香りをガツンと食らわせてくれる絶品でした。
麺飯は「福建風五目餡かけチャーハン」と「キノコと野菜の焼きそばサテ風味」のどちらかを選ぶのですが、４人なのでもちろん２つずつを注文してシェアしました。強いて言えば、この部分がもう少し複雑で深みのある味なら、このコースは完璧だったのだろうと感じました。
「オリジナルデザート」は盛り合わせられた全てに満足。個人的にはメロン団子のココナッツかけが、薄めの味付けでいくらでもいただけそうな推しデザートです。記念日を祝うチョコレートプレートが添えられていただけでなく、発注していた卓上花とは別にスタッフからお花が手渡されるサービスもあったので、母は「やっぱり一流のホテルは違う！」と大感激でした。
ホテルの宿泊者ではないのでみなとみらい公共駐車場に車を駐めるのですが、やや早めに到着して杖を突いている母を１階の車寄せで降ろした後、地下駐車場へ回ってＡブロックに駐車し、食事後も逆の動きをするのですから、個室の予約枠である２時間ちょうどの駐車サービス券では到底おさまらず追加料金が発生しました。３時間分渡すくらいの配慮があると有り難かったと感じました。