重要文化財氷川丸の激動の人生

4.5
旅行時期：2021/10（約4年前）

by suzukiさん（男性）

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山下公園に1961年からある重要文化財となった日本郵船氷川丸です。
1930年4月に竣工し、シアトル航路で延べ1万人を運びました。
その後戦争により航路が休止となり、氷川丸は海軍特設病院船として、
3年半もの間、3万人もの戦傷病兵を内地へと運びました。
その任務中に3度触雷に遭遇しますが、
頑丈に作られていたため、沈没を免れます。
終戦後は復員船となり、2万人を運びました。
その後、一般邦人の引き上げ船となり、8000人を運びました。
1947年には貨客船に復帰し、北海道室蘭、函館の定期航路に就航しました。
そして1951年、ついにシアトル定期航路に復活しました。
しかし、1960年老朽化、飛行機の普及等により、引退となりました。
太平洋横断254回、船客数25000人と見事な活躍ぶりでした。
山下公園に横付けされ、ユースホステル、水族館、レストラン、ビアガーデンといった、
様々な業種も行われ、
2008年に日本郵船氷川丸として、リニューアル。
2016年には唯一現存する戦前建造の貨客船として、
重要文化財となりました。
私が幼少のころ、生れて初めて見た船です。
改めてその偉大な業績を実感しました。