青函連絡船の生き証人(青森方)
- 4.0
- 旅行時期:2021/03(約5年前)
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by 毛利慎太朗さん(男性)
青森市内 クチコミ:13件
八甲田丸
3/14(土)の14時台に来館。
まず、青函連絡船を知るうえで外せない展示は、3F『青函連絡船記念館』の『洞爺丸(昭和22年・1947就航)』の模型だと思う。
昭和29年(1954)8月に昭和帝陛下がご乗船されたが、栄誉とは一転、翌月26日に台風13号により、他4隻とともに沈没。
死者合計1430名(洞爺丸だけでも1155名)を出し、我が国における海難事故では最大となった。
これを契機に『船尾扉』が完備され、この八甲田丸(昭和39年・1964就航)に至っては、BF階をブロックごとに厚い扉で区切り、浸水を最小限食い止めるというような進歩がみられた。
ここで一旦まとめると、事故は起きないに越したことはないが、事故に学び、技術を向上させてきた歴史もあるのだなあと考えさせられた。
事実、洞爺丸も含めた『国鉄五大事故』は、後の車両不燃化やATSなどに大きな影響を与えているし。
そう考えると『安全神話』なんて言葉は欺瞞であるといえる。
次に、個人的に気になった展示は1階の『キハ82-101(昭和40年・1965/宇都宮・富士重工製)』である。
素人目線だと『ふ~ん、乗客を乗せたまま北海道に移動できたのか』などと言いそうだが、実際はさにあらず。
昭和21年(1946)~洞爺丸事故まで、『客車航送』の事例はあったが、乗客はいったん下車して、普通に連絡船に乗り込んだ。
なので、ある程度鉄道をかじるとキハ82-101は最終配置が函館だから『甲種輸送の途中かな』となるであろう。
にしても、T字の特急章や前面幕がないことや、パノラミックウィンドウが配管で邪魔と突っ込みどころ満載の展示方法。
特急章は3Fのものをはめればよいし、幕もラミネート加工したレプリカぐらい入れてくれれば雰囲気でるのにな~と思う。
けれど、その突っ込みも車両を敬愛してやまないから出るのかもね。
なにせ東北唯一のキハ80系だもの。
最後に、配管がどうしても邪魔ならばBFからの順路を見終えて2Fにいく階段付近からもう1回みえるので、そのときがシャッターチャンスだと思う。
- 施設の満足度
-
4.0
- アクセス:
- 5.0
- 青森駅ホームからも見える距離。
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 障がい者は免除、一般は510円だが鉄道ファン必見。共通券あり。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 程よくいる。
- 展示内容:
- 4.0
- 東北唯一のキハ82が見れるだけでも大きい。
- バリアフリー:
- 3.0
- エレベータはあるが、4階→1階の一方通行、あとは階段
クチコミ投稿日:2021/03/29
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