新幹線ができると、地元にお金が落ちなくなる
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- 旅行時期:2020/08(約5年前)
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by OE-343さん(非公開)
弘前 クチコミ:66件
かつて、東北新幹線が盛岡止まりであった頃、このヨーデル号は本当に乗客が多かったです。弘前から東京に向かうメインルートとして、「ヨーデル号+新幹線あるいは寝台特急あけぼの、プラス東京都内フリー」で2万9000円位の値段で特別企画乗車券が発売されていました。その後新幹線が八戸駅まで走るようになっても、それに青森経由の特急列車が加わった形でしばらくは発売が続いていました。
その頃は、年末年始は夏休みなどの期間には3台のバスが続行と言うこともよくあり、始発便は朝の5時5分発からありました。とにかく、弘南バスや岩手県北バスにとっては大変に稼げる路線でした。
しかし、2010年12月の新青森開通でガラッとそれが変わりました。JRの企画乗車券やマル契パックツアーも、新青森経由のみ適用されるようになり、所要時間はそれほど変わらない(30分程度しか短縮されていません)にもかかわらず、バスに乗る乗客は一気に減りました。冬の間の利便性は確かに新幹線が高まっていますが、これによって弘南バスと岩手県北バスの収入がなくなったと言うマイナス面にもっと目を向ける必要があると私は考えています。
つまり、この路線に乗客が多数あった頃は、バス会社はこれで稼いで市内の赤字路線バスを走らせることができました。しかし、稼ぎ頭がなくなっては内部補填ができません。岩手県北バスの場合には、盛岡ー宮古間と盛岡ー仙台間の高速バスである程度の稼ぎが期待できますが、弘南バスからは稼ぎが本当に消えてしまった格好になったのです。
新幹線のもたらす地域経済への負の側面と言う点は、もっともっと検討されなければならない課題です。「新幹線ができれば観光客も戻ってくる」と青森県の観光関係者は信じていますが、新幹線開通から約10年たっても、十和田湖への観光客は減り続けるばかりです。弘前は成功したと言えば成功しましたが、こういった、バス会社の経営問題と言う大きな代償を払ってのことでした。
- 施設の満足度
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5.0
クチコミ投稿日:2020/08/17
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