辺鄙な立地なのに、年間100万人近くを集める県立博物館には驚く
- 5.0
- 旅行時期:2020/07(約4年前)
-
by ワンダラーさん(男性)
勝山 クチコミ:1件
予てから行きたかった福井県立恐竜博物館を初訪問する。
金沢市からは山道を車で1時間以上かかる。
福井市側からはもう少し交通の便はよいが、こんな山間部の県立博物館が、年間100万人近く集客しているというので、一度、実物を見てみたかった。
確かに動く恐竜模型やCGを使った映像、アニメ映画は、こども中心に大人気のようだ。レプリカも含まれるが骨格標本も多い。とかく大型恐竜に目が行くが、博物館近くで発掘されたフクイの名を付けられた小型恐竜骨格標本群は見逃せない。
しかも、県立の博物館だけあって、「恐竜の世界」以外にも、「地球の科学」と「生命の歴史」の3つのゾーンで、学術的な展示をしている。
博物館というと地味な展示、例えばマントル対流による大陸プレートの移動、火山や岩石鉱物、地層や褶曲・断層、古代の植物など堅苦しく地味になりがちだが、最近の学説を基に体系的に分かり易く展示、解説している。
民間の集客施設では地味な展示解説部分にはお金をかけにくいが、さすが恐竜を売物にする福井県ならではの力の入れように感服した。
他の「科学博物館」や「自然史博物館」でも、大陸プレートの移動、火山や岩石鉱物、地層や褶曲・断層、古代の植物解説など見る機会もあるが、人気がある「恐竜」を導入テーマにして、難しい学問を体系的にかつ初心者向けに展示していることに、目のうろこが落ちたという感想だ。
現在はコロナ対策で一般の無料公開日はないが、「未就学の幼児と70歳以上の方は無料」というのを守っている(一般客と同様要Web予約)のも公立博物館ならではの優しさで嬉しい。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2020/07/24
いいね!:0票