シルバーフェリー

早くも休止？　室蘭―宮古便

3.5
旅行時期：2019/12（約4年前）

苫小牧クチコミ：71件

２０１８年６月に就航した室蘭―宮古便ですが、早くも２０２０年３月に休止とのニュースが流れました。
トラックドライバ―の働き方改革で、室蘭―宮古の運行時間が法令に義務付けられた休憩時間にちょうどよいとか、三陸復興のため、宮古の活性化に役立つとか、就航時にいろいろニュースになりましたが、そもそも宮古まで来る高速道路が令和元年開通だとか、令和２年開通だとかで、まだ全然、宮古まで高速が繋がっていない状態では、利用するトラックも増えるはずがありません。
ことに一般乗客に関してはツアー利用などを促進したようですが、ある冬の日にフェリーを利用した際には、そのような団体客はおらず、数人の個人客がタラップへと向かう姿しか見ませんでした。
航路開設は、ちょっと時期尚早だったのかもしれません。
ただ、利用するには好条件がそろっていて、運賃が４０％割引される復興割が２０２０年１月いっぱいまで延長され、安い料金で空いている客室を我が物顔で利用できます。
札幌出発だと、室蘭までの移動料金が２千円ほどかかりますが、宮古以降、ＪＲの青春１８きっぷ利用で、苫小牧―仙台便よりも安く移動することができました。
室蘭発の便は夜２０時５０分出航、宮古、朝７時５５分着なので、ホテル代わりにも使えます。
ただ、乗り心地は、北海道発、秋田、仙台行きなどの便に比べ、小刻みな振動がブルブルと伝わってきました。
揺れは、冬季利用で、外洋に出ると、冬の日本海を行く新日本海フェリーと同じか、少し緩い程度でした。
食堂は、ラウンジスペースに即席麺やレンジで温めるパエリアやミートソースなどのファストフードの自販機がある程度ですが、持ち込み派にとってはあまり関係ありません。
室蘭のフェリーターミナルに着く前にも、室蘭駅前に安い食料品スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどでいろいろ必要な物を調達できます。
２０２０年は、北海道発でみると、ＳＯｘ環境負担のため、秋田、新潟、仙台、名古屋など、軒並みフェリー料金が１月から値上げされますが、室蘭―宮古便については、１月いっぱいまで４０％割引が適用されているので、もう少しの間、お得な料金でフェリーの旅が楽しめます。
なお、宮古便の途中寄港地である室蘭―八戸の便は残るようですので、室蘭港出航時に見られる白鳥大橋や測量山のテレビ塔のライトアップ、工場群の美しい夜景は今後も楽しめそうです。