天武帝が発願 持統天皇が完成 そして高田好胤師が今蘇らせる東西の塔
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- 旅行時期:2019/12(約4年前)
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by 河内温泉大学名誉教授さん(男性)
奈良市 クチコミ:44件
お寺には伽藍配置という「しきたり」があって、時代と共に形式は変わっているという。薬師寺は「スイングする東西の塔」という流れるようなフレーズで表現される「薬師寺方式」です。秋篠川から眺めると、手前に東塔そして西塔がありその中心を南大門(中門)・金堂そして講堂が貫いている。会津八一の「ころもでの乙女」か、佐佐木信綱の「一ひらの雲」が薬師寺クァルテットの間を旋律に乗って舞っているように見えます。時には矢田丘陵まで弾んだり、東の青垣まで跳ね返ったりする、ダイナミックなビッグバンドにもなります。
しかし、この薬師寺もつい最近までは東塔を残して他は荒廃していましたが、高田好胤という僧が写経という手段で資金を集めて再興しました。天武天皇が発願し持統天皇が完成し、高田好胤師が蘇らせたといえます。
その、再建の最終章である東塔の改修工事の今が最終段階(2019年晩秋)、西塔、金堂そして改修された東塔と工事用クレーンが立ち並ぶ様子は、今後千年先の修復工事までは見ることが出来ない光景です。今生きた証に一度西の京へ足を運んでみませんか。
落慶法要は2020年4月とか、この光景がいつまで見られるかは佛のみぞ知る?
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2019/12/02
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