西国三十三所番外札所・期待をはるかに上回る花山法皇所縁の古刹
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- 旅行時期:2019/10(約6年前)
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by DoubleO7さん(男性)
三田(兵庫) クチコミ:1件
西国三十三所番外札所の花山院菩提寺に参拝しました。JR宝塚線三田駅下車、北口のバス乗り場より乙原バレー行の神姫バスに乗車10分程 花山院バス停で下車します。お寺のある山上までの自動車道を徒歩で上りますが急勾配で息が上がります。20分強で山門に到着しました。門には山号「東光山」の扁額がかかっています。東光山は白雉二年(651年)法道仙人開基のお寺です。その約三百年後に花山法皇が西国三十三所中興の旅の道中で強い霊感に導かれ東光山に立ち寄り41歳で崩御するまで当山で過ごしました。崩御のあと法皇供養のため寺院を建立し寺名を花山院菩提寺としました。緑豊かな清々しい境内には本堂が二つ建っています。手前が花山法皇を祀る花山法皇殿、奥(右隣り)に法道仙人が東光山を開基の際、薬師如来を御本尊とした薬師堂が建っています。薬師堂の先には「幸せの七地蔵尊」が並んで立っており印象的です。花山法皇殿前のやや隔てた向い側に花山法皇御廟所があります。石垣の上に立派な御廟所があります。神木のような高木も繁っています。御廟所は玉垣に囲われ中には入れません。御廟所から法皇殿の方を見ると青空と山の木々の緑を背景に境内の紅葉・黄葉が実に見事でした。法皇殿と薬師堂に参拝後、御朱印を頂くため法皇殿の左手にある寺務所に向かいます。寺務所手前に三寶荒神のお堂があり神仏習合の名残を感じます。寺務所の前に「展望所」が設けられています。素晴らしい眺めです。左方に見える尖った山は高さ約370mの有馬富士、右方には千丈寺湖が見えます。花山法皇が同じ場所に立ち有馬富士と東光山の間にたちこめた霧を見て詠んだ和歌「有馬冨士 麓の霧は 海に似て 波かと聞けば 小野の松風」が展望所の案内板にありました。さわやかな秋空の下、見事な眺望を前に期待をはるかに上回る花山法皇所縁の古刹参拝の余韻にしばし浸りました。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2019/11/19
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