荒れる冬の日本海
- 3.5
- 旅行時期:2019/11(約6年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
奥尻島 クチコミ:27件
初冬の候、鉛色の空に時折、霰が打ち付け、冷たい季節風が吹き荒れる日に江差港から奥尻港へ向けて出港しました。
江差港周辺は、白い波濤が千重、万重に打ち寄せ、船が相当揺れることが予想されましたが、いざ乗船し、港の防波堤を越えると案の定、激しい揺れに立っていると不安定なばかりか、酔って相当気持ち悪くなりました。
そのため、皆、床につっぷして横になっていました。その方が揺れが少なく、気持ち悪くなりません。
船体にはスタビライザーが付いているため、横には揺れないのですが、前後に激しく揺れます。木の葉のように揉みくちゃにされ、なかなか進まない感じで、前方に傾いた時は、急角度で大波に突っ込んで船全体が白い飛沫に包まれます。
ビル3、4階の高さはあろうかと思われる大きな船体ですが、それが激しく傾き、波に包まれるので驚きました。
甲板に立っていたら、波をかぶってびしょびしょになりました。
海水を被って、漫画のように海藻だらけになりましたが、さすがに魚は飛び込んできませんでした。
揺れも激しく、そのまま波にさらわれそうで、手すりにつかまり、結構、危険な状況でした。
濡れて体も冷えるので、早々に船室に戻り、点いているテレビも見る余裕もなく、寝転がってじっと体を温めていると、塩で体が真っ白になりました。
乗船時間は、約2時間30分。見上げる船窓からは、時々、波飛沫で白くなる様子が見えていました。そのままウトウトして気づくと、いつの間にか揺れは収まっていて、奥尻港の灯が見えます。
船室のコンセントに挿していたカメラや携帯の充電も完了していました。
島の人によると、冬は強い西風のため、江差港を出てしばらくは揺れますが、奥尻の島影に入ると、風が避けられるため、揺れが収まるとのことです。
しかし、それでも冬は奥尻島を訪れるなら、フェリーではなく、飛行機を使おうと固く心に誓う旅人でありました。
- 施設の満足度
-
3.5
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 乗り場へのアクセス:
- 3.0
- 車窓:
- 3.5
クチコミ投稿日:2019/11/10
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